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【厳選50選】時間を忘れて読みふけるジャンル別おすすめ漫画50選【話題作の名作から最新作まで】

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皆さん漫画はお好きですか?私は漫画が好きで面白そうで気になる作品があれば可能な限り目を通すようにしています。

 

古い作品から新しい作品まで、読んでる中で面白いと思った作品や心に留まった作品のレビューをこれまで書いてきました。

 

本日はそういった「面白い」「心に留まった」漫画の50作品のレビューをまとめてみました。

 

どれも時間を忘れて読みふけることのできる本当に面白い作品ばかりです。

 

はじめに

当ブログでは漫画作品への感想を以下のようなレーダーチャートで表現しております。 パソコン用の画像

 あくまで個人的な視点での感想ですが、ご参考にいただければと思います。10段階評価の平均を5としております。

レーダーチャートは2種類あり、共通の漫画レーダーチャート各漫画ジャンルのレーダーチャートと分けております。 

単純に漫画の感想を知るには「共通漫画レーダーチャート」をご参考ください。

 

歴史漫画

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レイリ

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タイトル:レイリ
作者  :原作.岩明均 漫画.室井大資
連載期間:2016年~
巻数  :既刊3巻(2017年4月現在)

 

時代は「長篠の戦い」の4年後(1579年)のお話で、”レイリ”という名の百姓の娘が主人公の歴史漫画です。
レイリは過去に「長篠の戦い」の落ち武者狩りの被害に合い一家を失います。その時に岡部元信に拾われて4年間育てられてきました。家族を殺された復讐の為に彼女はひたすらに強さを求め、日々木刀を振り続け、村一番の強さになります。
家族を殺されたことで自暴自棄となりつつも成長したレイリが望むことは、大恩がある岡部丹波ために「戦場で武勲を立てて討ち死にする」ことでした。
岡部はこの死にたがりの娘を戦場から遠ざけ、武田信勝(13歳)の影武者に仕立てて従事させることにします。


この漫画は原作が岩明均で漫画は室井大資で、すごい組み合わせの漫画作品と思いましたが、原作者のパワーが強いのか「岩明均」作品の様子を呈してます。
岩明均はストーリ展開が非常に気になり、「次どうなるんだろ!」というわくわく感がたまりません。
この死にたがりの娘がどう成長していくのか、武田信勝の影武者としてどういう結末を迎えるのか、次巻が楽しみな作品です。

 

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ヴィンランド・サガ

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タイトル:ヴィンランド・サガ (VINLAND SAGA)
作者  :幸村誠
連載期間:2005年~
巻数  :既刊19巻(2017年4月現在) 

 

11世紀初頭のデンマークとイングランドの周辺を舞台に繰り広げられる、ヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画です。

本作で登場するデンマーク王であるクヌートは実在の人物で、ヴィンランド・サガの世界は大枠で歴史の史実をたどります

当時はヴァイキング(海賊)が横行した時代で国の統治も安定していませんでした。そんな中で、主人公であるトルフィンは父親をヴァイキングの一団に目の前で殺され、復讐しようと”親を殺したそのヴァイキングの一団”に加わります。

親の仇であるヴァイキングのボスはトルフィンへの仕事の褒美として”トルフィンとの決闘を受ける”という関係が続きます。

 

この漫画は、高いストーリー性と人間ドラマがあり、主人公の成長と心理描写と変化が非常に面白い漫画です。

親の仇を討つために復讐鬼となったトルフィンは、ヴァイキングのボスの死により復讐を果たせず失意に落ちます。

その後、トルフィンは奴隷を経験することとなり、ヴァイキング時代の悪行に罪の意識を感じて苦しむことになります。

奴隷から解放された後に仲間とともに、争いも何もない国の建国を目指すという壮大なストーリーで、トルフィンの心理的描写と心境変化とその成長過程は読者を引きつけます。 

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 歴史漫画ではありませんが、同じ作者の「プラネテス」はおすすめです。  

アサギロ 〜浅葱狼〜

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タイトル:アサギロ 〜浅葱狼〜
作者  :ヒラマツ・ミノル
連載期間:2009年~
巻数  :既刊15巻(2017年2月現在)


時代は幕末の日本。新撰組で有名な沖田総司が主人公の歴史漫画です。物語は沖田総司が12歳の頃から始まります。

試衛館という道場に通う沖田総司は後の新選組となるメンバーである、近藤勇たちと日々剣術の稽古に励みます。

道場で剣術を磨く日々が続く中、14代将軍の徳川家持が京都に上がる際に警護として、

江戸の名のある剣豪が集められることになり、試衛館のメンバーは江戸幕府の警護の任を受けた幕府の剣士として京都へ上京して倒幕派、反幕府派と闘う任に就きますことになります。

 

この漫画は主人公である沖田総司の描写が非常に面白です。沖田総司は剣術の天才であるが、それ故に凡人の気持ちが解らない、世間知らずで慇懃無礼な若者として描かれています。

今まで数多くの新撰組をテーマにして漫画や小説や映画がありましたが、この作品での沖田総司は他の作品とは一線を画しています。

殺陣のシーンの描写も細かく描かれており、剣術の世界の緊張感を感じられる作品です。

新撰組の黎明期が語られているので、歴史が好きな人にはたまらない内容です。

 

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ヒストリエ

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タイトル:ヒストリエ
作者  :岩明均
連載期間:2003年~
巻数  :既刊10巻(2017年4月現在)

 

紀元前4世紀の古代ギリシアを舞台にした歴史漫画。

マケドニア王国であるアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)に仕えた、古代ギリシアの人物であるエウメネスの物語です。

エウメネスは、幼少期はヒエロニュモス家の次男として裕福な家庭で過ごし、子供の頃から利発で頭の良さは大人も舌を巻くほどのものでした。

ある日スキタイ人の奴隷がエウメネスが暮らすカルディアの街で殺戮を行う事件が起こり、この事件を利用して街の実権を握ろうとする者の権力争いに巻き込まれたエウメネスは、奴隷身分に墜ちることとなります。

 

この漫画は主人公の幼少時代からやがて当時の強国のマケドニア王国であるアレクサンドロス大王の書記官として仕えるまでの成長過程と生き様が描かれています。

裕福な家庭から奴隷を経験し、そして独り立ちしていく様は読む者を引きつけます。

また主人公の知的で当時の時代からはかけ離れた独自の思考を持ち、活躍する様も大変面白いです。

漫画の表現も高く、ストーリーの重厚感も素晴らしく、岩明均の漫画にある「早く続きを読みたい!」感がすごい作品です。

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 歴史漫画ではありませんが、同じ作者の「七夕の国」はおすすめです。  

 

キングダム

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タイトル:キングダム
作者  :原泰久
連載期間:2006年~
巻数  :既刊47巻(2017年7月現在)

 

中国の紀元前3世紀から紀元前2世紀の春秋戦国時代を舞台にした、大将軍を目指す主人公「信」と後の始皇帝となる秦国の王「政」の活躍を描く歴史漫画です。

戦災孤児である主人公「信」と、幼馴染で親友の「漂」は武功を立てて天下の大将軍になるという夢を抱いていました。

やがて、秦国の大臣に見出されて「漂」は仕官しますが、「政」の影武者として命を落とすことになります。

「信」は「政」に怒りをぶつけますが、「漂」との夢である大将軍になることで、「漂」の意思を次ぎ、また自らの夢でもある大将軍になる為に乱世の春秋戦国時代に身を投じることとなります。

 

この漫画は現在47巻まで出ており、一気読みするには少し多い巻数ですが、ストーリのテンポも良くで思った以上にサクサクと読めます。

登場人物が膨大で名前を覚えるのが大変ですが、キャラクターの描写が個性的で名前は覚えきれないけどキャラクターは分かるようになっています。

バトル要素が非常に多く、手に汗握るスピード感あふれるストーリー展開で、立身出世の様も見てて面白く、爽快感のある作品です。

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アド・アストラ -スキピオとハンニバル-

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タイトル:アド・アストラ -スキピオとハンニバル-
作者  :カガノミハチ
連載期間:2011年~
巻数  :既刊11巻(2017年3月現在)

 

紀元前3世紀のカルタゴと共和政ローマで起きたポエニ戦争が舞台の歴史漫画です。
カルタゴはアフリカ大陸の現チュニジアの場所に位置する国で、第一次ポエニ戦争のシチリア島を巡る初戦ではローマ軍が勝利し、その後カルタゴ軍は反撃のチャンスを伺っていました。
本作で取り扱う内容は第二次ポエニ戦争で、陸での戦闘がメインの内容となっています。
この漫画では主人公がそれぞれの陣営にいて、ハンニバル・バルカスキピオ・アフリカヌスの視点で物語が進められます。

 

本作はポエニ戦争をテーマにした史実を忠実に再現した物語となっています。ただ、人物描写に特徴が無い為か、キャラクターの個性をセリフの言い回しや言葉遣いでキャラクタを立たせているため、少し違和感を覚えることになりました。
絵柄が非常に写実的でリアルなタッチのため、ややキャラクターを覚えるのが難しい漫画になっています。

史実への忠実な描写で「過度の超人的な戦闘能力」を持つような表現が無く、戦闘に一騎当千のような漫画的な派手さはなく、少々漫画ライクにした歴史文庫のようなテイストです。
当時の戦闘の記録や文化的な描写がものすごく細かく描いており、軍事考証に忠実で非常にまじめな歴史漫画として仕上がった作品です。

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イサック

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タイトル:イサック
作者  :原作 真刈信二 漫画 DOUBLE-S
連載期間:2017年~
巻数  :既刊1巻(2017年7月現在)


戦国時代末期の大坂夏の陣から4年後の1620年、ドイツを舞台にした歴史漫画。平戸から旅立った一人の侍が三十年戦争期のヨーロッパで傭兵として戦場に立つ物語です。
主人公の侍の名はイサックといい、恩師である親方の仇を討ちと奪われたものを取り戻すためにはるばる日本から海を渡りヨーロッパという未知の土地へやってきます。
イサックは義理人情に篤く傭兵としての責務を果たし、常識を超える狙撃を行い不利な戦況をひっくり返すなど大活躍を見せます。

 

イサックは侍でありながら種子島(火縄銃)を巧みに扱い、狙撃と早撃ち得意とする銃士で、甲冑と刀と種子島で武装した日本人の侍がヨーロッパの戦場で活躍する様は今ままでに無かった切り口の漫画です。
イサックの持つ火縄銃の種類は狭間筒と言い、通常の火縄銃に比べ弾丸重量のわりに銃身を長く設計されたもので、有効射程は2-300mと言われています。
現在1巻までしか出ておらず、まだまだ多くのストーリーが語られていないため、今後の展開が非常に気になる作品です。

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ホークウッド

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タイトル:ホークウッド
作者  :トミイ大塚
連載期間:2013年~2016年2月
巻数  :全8巻

 

実在の人物であるジョン・ホークウッド(1320年~1394年)を題材にした歴史漫画で、百年戦争の前半時期に活躍したイングランド出身の傭兵隊長のお話です。
“白鴉隊”という傭兵隊を率いる傭兵隊長ジョン・ホークウッドはイングランドの陣営として地方の戦場に傭兵として参加し、傭兵家業を生業としてました。
当時の傭兵とは大儀よりも「金を払う雇い主」を重視する為、戦場によって陣営がころころと入れ替わることもあったようです。
そんな中、ホークウッドと“白鴉隊”は王子との出会いがきっかけで、百年戦争という大きな戦いに巻き込まれていきます。

 

騎士道精神を重視され、戦いの形式が重んじられる時代にホークウッドは「とにかく勝てばいい」という考えを持っていました。
どうやら「勝つためなら手段を択ばない」という考え方はこの時代では異質なものだったようです。
ホークウッドが活躍したこの時期は戦場のしきたりや戦闘方法などの考え方が大きく変化していた時期で「騎士の時代」の終わりでもありました。
イングランドの長弓兵部隊がフランスの重装騎兵を破った有名な戦いである「クレシーの戦い」が漫画で描かれており、戦場の歴史的な変化を知ることが出来る価値ある歴史漫画です。

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ホークウッドの人生は純粋に面白いので興味があれば以下の書籍もお勧めします。

狼の口 〜ヴォルフスムント〜

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タイトル:狼の口  〜ヴォルフスムント〜
作者  :久慈光久
連載期間:2010年~2016年11月
巻数  :全8巻

 

14世紀のヨーロッパのアルプス山脈を舞台にした歴史漫画です。
交通の要所であるザンクト・ゴットハルト峠は、森林同盟三邦が支配し権利と自由をもたらしアルプス山脈で生活する人々に交易による大きな利益をもたらしていました。
しかし、峠の権益を狙うオーストリア公ハプスブルク家によって占領され、圧政が敷かれてしまいます。
ハプスブルク家によってザンクト・ゴットハルト峠に「狼の口(ヴォルフスムント)」と呼ばれる関所が設けられ、人々の行き来が制限されます。
これに対して森林同盟三邦の闘士たちは、様々な犠牲を払いつつ、ゴットハルト峠を取り戻すため、来るべき叛乱のための準備を進めていきます。

 

当時の生活様式が細かく描かれており、また戦場での甲冑や武器、兵器等がどのように運用されていたかを知ることが出来る漫画です。
ただ、拷問シーン等のショッキングな描写があることや、文字通り「屍を踏み台にして超えていく」シーンがある等、多少読者を選ぶかもしれません。
しかしこの漫画は実在の史実を元にしているため、こういった出来事が実際にあったことで、現在のスイスがあるということを知ることのできる貴重な漫画です。

 

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アンゴルモア〜元寇合戦記〜

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タイトル:アンゴルモア〜元寇合戦記〜
作者  :たかぎ七彦
連載期間:2013年~2017年3月
巻数  :既刊7巻(2017年3月現在)

 

舞台は日本の北九州、元寇(文永の役・1274年)の対馬の戦いを描く歴史漫画です。
主人公である朽井迅三郎を含む罪人達は、鎌倉幕府によって流人として対馬に流刑されます。
流人たちが対馬に着いて知らされたのは、蒙古・高麗軍の大軍団が日本に向かっており、流人たちは高麗軍と戦うために送られたということでした。
海を軍船で埋め尽くすの蒙古・高麗軍の兵力に対して圧倒的に不利な状況の中、朽井迅三郎は守護・戦国大名の宗氏勢とともに蒙古・高麗軍を迎え撃ちます。

 

様々な漫画が世にありますが、元寇をネタとして扱った漫画は初めて目にしました。
「元寇」という史実はありますが、主人公の朽井迅三郎は架空の人物で、対馬の流人「口井兄弟」をモデルにしたと作者があとがきで語っています。
アンゴルモアは元寇に脚色を加えてエンターテイメント性を高めた歴史漫画という位置づけです。
しかし、日本の鎌倉時代の様式や文化を感じられ、対馬の独自文化を知ることの出来る興味深い漫画で、元寇からどうやって日本を守ることが出来たのか、結末が大変気になります。

 

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センゴクシリーズ

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タイトル:「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク一統記」「センゴク権兵衛」
作者  :宮下英樹
連載期間:2004年~2017年4月
巻数  :「センゴク」全15巻

     「センゴク天正記」全15巻

     「センゴク一統記」全15巻

     「センゴク権兵衛」既刊6巻(2017年3月現在)

 

「センゴクシリーズ」は、複数部構成になっており、「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク一統記」「センゴク権兵衛」という順になっています。
日本の戦国時代真っ只中が舞台の歴史漫画で、日本人なら誰でも知っている武将が数多く登場します。主人公の仙石権兵衛秀久は稲葉山城の戦いで敗れたのち、織田信長に捕らえられ、その部下として織田家中に迎え入れられます。
仙石権兵衛秀久はそれほど有名な武将ではありませんが、大敗からの挽回で武勲を上げた武将として知られています。
合戦に明け暮れる中で仙石権兵衛秀久は、織田信長や羽柴秀吉など錚々たる戦国時代の名将に仕えて戦場を駆け巡り立身出世しいきます。

 

この漫画は作者が「徹底してリアルに戦国時代を描写した作品」を目指した漫画で、非常に戦場での戦闘描写がリアルです。

弓が戦場では非常に強力な武器であったり、騎馬兵も戦闘になると下乗して戦い、騎乗しながらでは槍は扱えない、鉄砲の銃弾を竹の束で防ぐ等、初めて知る描写がてんこ盛りです。
これは作者がしっかりと歴史資料を調べており、中には作者自身が調査して調べた内容もあり、この作品に対する思い入れが伝わってきます。
この作品では仙石権兵衛秀久以外のマイナーな武将が登場して、物語の中で重要な役割を果たします。
歴史物が好きな方でもこの漫画で新しく知ることがいくつもあると思います。

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こんにちはユレオです。

前回歴史漫画についてご紹介させていただきました。今回のジャンルも歴史漫画になりますが、「習慣・文化・時代」を感じられる漫画をまとめてご紹介したいと思います。

漫画を読むことで行った事もない関わった事もない国や時代の文化を知ることができるというのは素敵なことだとは思いませんか?

そういった知識を得ることができる漫画というメディアは本当に素晴らしいものだと思います。

 

 

文化に注目した歴史漫画

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アルテ

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 *↓現在Kindle版が0円になっています

タイトル:アルテ
作者  :大久保圭
連載期間:2013年~
巻数  :既刊7巻(2017年7月現在)

 

物語は16世紀初頭のイタリア・フィレンツェが舞台の歴史漫画です。
当時のフィレンツェはルネサンスの文化活動が盛んで、当時のヨーロッパ中に広がっていました。
貴族出身の主人公アルテは画家工房への弟子入りを志願します。
当時は男尊女卑の傾向が強く、女性が職人として生きていくということは世間の目からは変わり者として見られました。
アルテは何があっても落ち込まず前向きな性格で、周囲の人の手助けを受けながら画家として職人として成長していきます。

 

ルネサンスは古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動で、ヨーロッパ全体に多大な影響を与えています。
現在のヨーロッパ全体にもその様式美が多く残っており、ヨーロッパ文化そのものの方向を決定付ける文化運動でした。
この時代は多くの職人が活動し、様々な建造物や絵画、工芸品などが残されています。
この漫画はこうした創作的な文化や当時の習慣などを知ることができます。
人物も背景も詳細に描かれており、創作活動における技術的な説明もあるなど、大変好奇心を刺激する漫画です。

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ふしぎの国のバード

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タイトル:ふしぎの国のバード
作者  :佐々大河
連載期間:2015年~
巻数  :既刊3巻(2016年12月現在)

 

この漫画は実在したイギリス人の女性冒険家イザベラ・バードを題材とした歴史漫画です。
イザベラ・バードは当時世界的に有名な冒険家で、1878年に通訳者の伊藤鶴吉と共に横浜を起点として日光から新潟へ抜け、日本海側を経由して蝦夷地(北海道)を目指す旅をします。
当時の日本人でも避けるような地を経由する旅は非常に厳しいものになり、はっきりとした経路の記録もない状況での未開の地である蝦夷地を目指すことになります。

ただこの旅は厳しい道のりであると同時に江戸文化圏とは異なる地方の日本の文化と習慣を体験することとなりました。

 

この漫画はイギリス人の女性冒険家イザベラ・バードが元となったお話ですが、漫画にするため脚色が加えられています。
イザベラ・バードは漫画では若い女性(20代)として描かれていますが、史実では日本に訪れた時の年齢は40代だったそうです。
伊藤鶴吉は漫画の描写は史実通り20代で描かれています。
とはいえ、この漫画では実際の旅行記「日本奥地紀行」をかなり細かく漫画というメディアに落とし込んでおり、明治初期の江戸時代の文化が残る当時の日本の姿と江戸文化圏から離れた地方の文化がどのような状況であったかを知ることができる大変興味深い内容になっています。
日本人の知らない日本を知ることのできる漫画で、今後蝦夷地の文化が紹介されると思うと楽しみです。

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エマ

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タイトル:エマ
作者  :森薫
連載期間:2002年~2006年5月
巻数  :全7巻

 

1890年代のイギリス・ロンドンが舞台の歴史漫画です。
この時代はヴィクトリア朝時代と呼ばれ、産業革命による経済が著しく発展した時期でイギリス帝国の絶頂期でした。
主人公のエマは、生まれて間も無く両親を喪い孤児として、地方の貧しい漁村で叔父夫婦と生活していましたが、ある日人さらいにあいロンドンへ連れてこられました。
隙をみて逃げ出したエマは生き延びるために仕事を探します。
家庭教師を引退して隠遁生活を送っている老婦人のケリーに雇ってもらい、同時に教育を受け、一人で切り盛りするメイドとして成長しました。
ある日、ケリーの元に元教え子で貴族であるウィリアムが訪れます。
ウィリアムはそこで出会ったメイドであるエマに一目惚れします。

 

メイドブームは90年代からありましたが、この漫画は日本での一般の人向けにメイドに関する認識を広めた漫画だと思います。
ヴィクトリア朝時代のイギリスの文化が描かれており、生活習慣から食文化まで非常に細かく描写されています。
面白いのは庶民の文化と貴族の文化の違いを一つの漫画作品で知ることができ、産業革命による目覚ましい進歩と古き時代の階級社会が入り混じる、歴史的にも非常に面白い時代を漫画で知ることができます。
森薫の漫画作品は非常に描写が細かいので絵を見ているだけでも楽しめます。
アニメ化もしているので漫画だけでなくアニメもお勧めいたします。

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ジゼル・アラン

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タイトル:ジゼル・アラン
作者  :笠井 スイ
連載期間:2009年~
巻数  :既刊5巻(2016年12月現在)

 

20世紀前半のヨーロッパが舞台の歴史漫画です。
舞台の国は明記されていませんが、登場人物名や町並みからフランスと推測されます。
資産家の娘のジゼルは訳あってアパートの大家をして生活しています。
世間知らずのお嬢様であるジゼルはある日「何でも屋」を開業することにしました。
アパートの住民で小説家となる夢みる青年エリックは家賃滞納を理由に大家のジゼルが
開業した「何でも屋」の助手として手伝うこととなります。

 

この漫画は舞台がヨーロッパであることはわかるのですが、どの国であるかははっきりと書かれていません。
登場人物名や町並みからフランス・パリと思われますが、文字が英語表記であるため、”ヨーロッパのあたり”と解釈するしかありません。
ただ、飲み物にレモネードが登場し、トラムに乗車するシーンがあるので、20世紀前半のフランス・パリと考えてよさそうです。
ジゼルが開業した「何でも屋」で様々な事件に巻き込まれ、解決していく様はテンポよく読むことができます。
世間知らずのジゼルの成長を描く内容で、丁寧な描写と当時の文化を楽しめる非常に面白い作品です。

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乙嫁語り

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タイトル:乙嫁語り
作者  :森薫
連載期間:2008年~
巻数  :既刊9巻(2016年12月現在)

 

物語は19世紀後半の中央アジアのカスピ海周辺の地域が舞台の歴史漫画です。
当時では”行き遅れ”の年齢である20歳の花嫁アルミと、花婿で12歳のカルルクの夫婦を中心とした北方の移牧民の生活を描いた物語です。
アルミは「弓の名手」「姐さん女房」「狩りが得意」など様々な特技を持つ活発な女性です。
当初は夫で年下でもあるカルルクに対して被保護者的な対応をしていました。
ある日、親族の争いに巻き込まれ、部族同士の争いに発展し、アルミはさらわれそうになりますが、夫であるカルルクの活躍もあり無事に助け出されます。
この時アルミはカルルクの成長に伴い男性としての魅力を感じ始めます。
このアルミ以外にも複数の乙嫁が登場し、作中の中で様々な物語が展開します。

 

この漫画は中央アジアというあまりなじみのない地域を題材にしており、北方の移牧民の文化を知ることのできる大変貴重な漫画です。
衣装や布地、装飾品、工芸品などの描写が非常に描きこまれており、ただただ美しい限りです。
特に彫刻や刺繍などは緻密に表現されており、見る者の目を奪います。
物語も様々な乙嫁が登場することで話の展開が面白く、漫画としても非常に楽しめます。

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ゴールデンカムイ

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タイトル:ゴールデンカムイ
作者  :野田サトル
連載期間:2015年~
巻数  :既刊10巻(2017年3月現在)

 

明治37年、日本の北海道(蝦夷地)を舞台にした歴史漫画です。
日露戦争直後に北海道にやってきた主人公の杉元佐一は戦死した親友の遺言である「妻の眼病を治してやりたい」という願いをかなえるため、北海道に一攫千金を夢見て砂金の採集をしていたところ、ある囚人がアイヌから金塊を奪い埋蔵金として隠しているとの噂話を耳にします。
当初は与太話と疑うも証拠となるものの一部を目にしたことで事実であると確信を持つことになります。
探索を続ける杉元は、ヒグマに襲われますがアイヌの少女・アシㇼパに救われます。
アシㇼパとの話の中でアシㇼパの父が金塊を奪われて殺されたことを知り、金塊を手に入れアシㇼパの父の仇を討つことを条件にアシㇼパに協力を求めます。

 

この漫画はアイヌの文化についての描写と情報量が非常に素晴らしいです。
特に食文化に関する内容は詳細で、調理方法や加工方法が事細かく描かれています。
狩りについても非常に詳細な内容が描かれており、アイヌ人はどうやって獲物を狩っていたのか、その獲物をどのようにさばいていたのか、日本人が普段の生活で絶対に知ることのないアイヌ文化を「これでもか!」というぐらいに描かれています。
アイヌの習慣や言語等の生活文化にも触れており、とにかく知らなかったことだらけで
北海道の歴史を知るうえで手助けになることは間違いありません。
コミカルで下ネタが含まれる内容ですが、「アイヌ文化を知ることのできる漫画」ということであれば追従を許さない情報量です。

 

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ミステリー漫画

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掟上今日子の備忘録

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タイトル:掟上今日子の備忘録
作者  :原作.西尾維新 漫画.浅見よう
連載期間:2015年~
巻数  :既刊5巻(2017年4月現在)

 

主人公の掟上今日子は探偵を営む25歳の女性で、「最速の名探偵」「忘却探偵」と呼ばれ、数々の難事件をこれまで解決しています。
彼女には”前向性健忘症の一種”の障害があり、短期記憶が目を覚めている間だけしかとどめることが出来ない為、彼女が眠った瞬間にその日にあった出来事を全て忘れてしまいます。
そのため機密性の高い事件を引き受け、基本的には1日以内で解決できない事件は引き受けません。
眠りにつき目が覚めると寝る前の記憶を失うだけでなく、自分の名前や職業も忘れてしまっているため、自身の身体にマジックペンで彼女自身の情報や、事件の情報を書き残すことで短期記憶の障害を補っていいます。
彼女はこうした記憶を継続できない障害を持つのになぜ探偵業を続けているか・・・物語が進むにつれて少しずつ明らかになっていきます。

 

この漫画は西尾維新の小説が原作で浅見ようが漫画を担当しています。
ユレオは原作を読んでから漫画を読んだ口なので、西尾維新の作品で有名な「物語シリーズ」がありますが、この「忘却探偵シリーズ」も非常に面白く台詞遊びがあり、特徴的な文体が好きです。
物語は基本的には「事件が発生」→「探偵 掟上今日子が登場」→「謎を解き明かし解決」という流れで進んでいきます。
しかし大きな物語の流れとして、掟上今日子がなぜ短期記憶が出来なくなったのか、なぜ探偵業をしているのかということが次第に明らかになっていきます。
台詞が多い漫画ですが絵も見やすく、テンポよく読めてミステリー好きにお勧めの作品です。

 

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2016年に主演が新垣結衣でテレビドラマ化しています。

  

白暮のクロニクル

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タイトル:白暮のクロニクル
作者  :ゆうきまさみ
連載期間:2013年~2017年
巻数  :全11巻

 

2015年の東京が舞台のミステリー漫画で、この世界では「オキナガ」と呼ばれる不老不死の種属が世間からの言われのない差別や様々な問題を抱えながらも社会に溶け込んで共に生活する、不死の種属「オキナガ」とそれに関わる人たちの人間ドラマです。
主人公の一人で厚生労働省に務める伏木あかりは、保健所での研修中に殺人事件に遭遇します。
この事件がきっかけで、あかりはオキナガの監督を行う部署「夜間衛生管理課」に配属されることになり、上司に連れられ訪れた私設図書館でもう一人の主人公である雪村魁に出合います。
魁はオキナガで見た目は18歳と若いですが80年以上生きており、魁とあかりは共に「オキナガ案件」と呼ばれるオキナガに関連する事件に関わることになります。

 

この漫画では細かな設定がしっかりと構築されており、「オキナガ」と呼ばれる不老不死の種属がどうやって日本の社会に根付いているのか、そのことで起きる問題をどういう方法で対応しているのかと言った物語の根幹となる設定をしっかりと補強しており、「オキナガ」と呼ばれる不老不死の種属が社会に溶けこんだ世界観を違和感なく構成しています。
例えば”オキナガ”が生まれる説明に「なりあがる」という言葉があるのですが、外傷を受けた人にオキナガの血を与え、適応すると「オキナガという存在に”成って”人から“上がる(終る)”」という意味で、言葉一つとっても設定が魅力的です。
「オキナガ案件」の事件の追って行くうちに様々な謎が一つずつ明らかになり、「オキナガ」独自の数十年・数百年にわたる人間関係や人間ドラマが面白く、テンポよく読むことが出来る漫画です。

 

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クロコーチ 

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タイトル:クロコーチ
作者  :原作.リチャード・ウー 漫画.コウノコウジ
連載期間:2012年~
巻数  :既刊19巻(2017年6月現在)

 

主人公で神奈川県警捜査第二課に所属する黒河内圭太は警部補の肩書を持ち、政治家や実業家の弱みを握ることでゆすりをかけ、大金をせびり取っています。
警察の上層部は彼を「県警最悪の警察官」と呼び、彼の恐喝行為に気が付いていますが、証拠を掴めずにいました。
もう一人の主人公である若き管理官の清家真吾は黒河内の悪行の証拠をつかむ為、黒河内と行動を共にしますが、彼のいやしき警察官としてあるまじき行為を嫌悪しつつも事件を追う姿勢を見て黒河内に協力することになります。
黒河内は三億円強奪事件や警察庁長官狙撃事件など、迷宮入りした未解決事件に挑み、清家と共に事件を追います。

 

この漫画は実在した未解決事件である三億円強奪事件や警察庁長官狙撃事件などをテーマとしています。
実在する未解決事件を解き明かしていくので、物語の展開が大変面白く読者をぐいぐいと引き込みます。
フィクションで独自の仮説ではありますが、未解決事件の全貌をしっかりと押さえているので違和感を感じることなく読むことが出来ます。
刑事ドラマが好きな方やミステリーサスペンス物が好きな方には、大変読み応えのある漫画作品です。

 

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2013年に主演が長瀬智也でテレビドラマ化しています。 

  

三億円事件奇譚 モンタージュ

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タイトル:三億円事件奇譚 モンタージュ
作者  :渡辺潤
連載期間:2010年~2015年
巻数  :全19巻

 

昭和史最大の未解決事件である「三億円強奪事件」を題材としたミステリー漫画です。
主人公の鳴海大和は小学生の頃、幼馴染の小田切未来と共に路地裏で血まみれの老刑事を発見し、その刑事は大和に「お前は三億円事件の犯人の息子」「誰も信じるな」と言い残して事切れます
その後、大和の父親は不審な事故死を遂げ、身寄りのない大和は小田切家に身を寄せる事になりました。
そして時は過ぎ高校生となった大和はある日、父の剣道着に隠されていた血痕が付いた500円札を見つけます。その500円札は「三億円強奪事件」の通しナンバーのものと一致します。
同時に未来の父も剣道着の秘密に気づき、何かを調べてるうちに夫婦共に失踪することになります。
大和と未来は未来の父が残したメモの手がかりを基に長崎県の軍艦島を訪れ、そこで旧紙幣の大量のお金を見つけることになります。

 

この漫画は昭和最大の未解決事件ともいわれる「三億円強奪事件」をテーマにしたミステリー漫画で、史実の事件内容を独自に解釈した物語となっています。
今まで多くの三億円強奪事件をテーマにしたドラマや映画などがありましたが、この漫画はかなりスケールが大きく非常に面白い展開が続きます。
「三億円強奪事件」の真相はどんな内容なのか、そういった大きな謎を追う中で出てくる様々な伏線が張られ、それを拾っていく物語展開は時間を忘れて冒頭できます。

 

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万能鑑定士Qの事件簿

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タイトル:万能鑑定士Qの事件簿
作者  :原作.松岡圭祐 漫画.神江ちず
連載期間:2013年~2017年
巻数  :全10巻

 

若い女性の鑑定家が主人公のミステリー漫画です。
主人公の凜田莉子は高校までは成績は優秀とは言えませんでしたが、上京後に感受性を生かした勉強法を使い、幅広い知識を身に付けることでディスカウントショップの買い取りコーナーの立派な鑑定員として成長します。
その後20歳で独立し、飯田橋の神田川沿いにある雑居ビルに「万能鑑定士Q」なる店を持ちます。
莉子は鑑定士としての腕を振るい、「ロジカル・シンキング(論理的思考)」を駆使し、「絵画・骨董・宝石」から漫画や映画など幅広い様々なものに即座に鑑定するだけの知識と能力を持つようになりました。
鑑定の為に店に持ち込まれる様々な依頼品の鑑定する中で依頼品を発端として事件の解決に乗りだします。

 

この漫画は松岡圭祐の小説が原作で神江ちずが漫画を担当しています。
原作である小説は「面白くて知恵がつく人が死なないミステリー」がテーマとなっており、作中で殺人事件が描かれない特徴を持つミステリー作品の先駆けです。
事件として取り上げる内容はネットで話題になった事や、現実の世界で話題となっている事を発端とする構成になっており、現実の世界とのリンクする内容が多いのが特徴です。
この漫画では様々な雑学が語られるのですが、いつ使うのかというような面白い雑学がたくさん登場します。
絵も見やすくテンポよく読めてそして知識や雑学が身に付くという非常に面白い漫画です。

 

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2014年に映画化しています

www.youtube.com

  

 

ビブリア古書堂の事件手帖

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タイトル:ビブリア古書堂の事件手帖
作者  :原作.三上延 漫画.ナカノ
連載期間:2012年~ 2014年
巻数  :全6巻

 

神奈川県鎌倉市北鎌倉を舞台とする古本屋を営む女性と活字に対して苦手意識を持つ男性の二人が主人公のお話です。
鎌倉で何十年も前から営業している老舗古本屋 「ビブリア古書堂」の店主、篠川栞子は接客業でありながら初対面の人とは口もきけないほどの人見知りですが、古書に関係する知識は並大抵ではなく、本に関することになれば滑舌が良くて生き生きと語ります。
もう一人の主人公である五浦大輔は幼少の頃より活字を見ると体調が悪くなる「活字恐怖症」であり、読書とは縁遠い人生を送ってきました。
大輔は祖母が遺した「漱石全集」を査定してもらうために「ビブリア古書堂」を訪れたとこがきっかけで栞子とかかわることになります。
「漱石全集」には祖母に関わる重大な秘密が隠されており、その謎を解き明かすことになります。

 

この漫画は三上延の小説が原作でナカノが漫画を担当しています。
ミステリーのテーマが古書にまつわるもので、一見すると地味なお話に感じるかもしれませんが、身近な古書という存在は多くの方になじみがあります。
古書には本の持ち主の物語も記録さており、小さな手がかりから様々な謎を解き明かす件は読んでいてとても気持ちが良いです。
また、一冊の古書からの謎を解くという点が非常に面白く、取り上げる古書も実在するもので思わず読んでみたくなります。
実際にテレビドラマが放送された後は題材として取り上げた古書の売り上げが伸びたそうです。

 

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2013年に主演が剛力彩芽でテレビドラマ化しています。

 

  

虚構推理

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タイトル:虚構推理
作者  :原作.城平京 漫画.片瀬茶柴
連載期間:2015年~2017年
巻数  :全6巻

 

都市伝説や怪異をテーマにしたミステリー漫画です。
主人公で大学生の岩永琴子は11歳の頃に神隠しに遭い、右眼と左足の膝から下を失うことで、怪異たちの知恵の神になります。
琴子はこの神隠しがきっかけで、怪異たちのトラブルの仲裁・解決する役割を果たすようになり、人間と怪異の中間に位置する存在になります。
もう一人の主人公である桜川九郎は幼少の頃に「くだん」と「人魚」の肉を食べさせられたため、未来をつかむ力と不死身の体を持つことになりました。
二人は世間を騒がせ都市伝説として語られるアイドルの亡霊・鋼人七瀬を消滅させるために、鋼人七瀬が消滅する未来をつかむための欺瞞に満ちた虚構の推理を展開します。

 

この漫画は城平京の小説が原作で片瀬茶柴が漫画を担当しています。
「人魚」「河童」「くだん」など、様々な怪異が登場し、ファンタジー色が強いですが、しっかりとした推理と考察が行われ、鋼人七瀬と呼ばれる都市伝説が生み出した亡霊を退治する物語です。
小説のペースで漫画を描いているのか、物語の展開がかなりゆっくりで、小説1冊を漫画6巻で描いているため、漫画を読んでいるのに小説を読んでいるようなペース配分で不思議な感覚になります。
キャラクター設定が魅力的で台詞では語らない描写がところどころにあり、何度も読み返して楽しめる漫画です。

 

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ルーズ戦記 オールドボーイ

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タイトル:ルーズ戦記 オールドボーイ
作者  :原作.土屋ガロン 漫画.嶺岸信明
連載期間:1997年~1998年
巻数  :全8巻

 

10年間監禁された男が、自身の監禁事件の謎を追うミステリー漫画です。
主人公の五島慎一は飲み歩いて、酔いつぶれた後に目が覚めると見知らぬ部屋に監禁されていました。
そこはビルの7階と8階の間にある7.5階のフロア内のTVと寝具がある無機質な部屋でした。
なぜ自分がそのような場所にいるのか、どうして監禁されるようなことになったのか、理由がわからないまま10年もの歳月が経ちます。
そしてある日突然監禁が解かれて目が覚めると公園にいました。
五島はなぜ自分が監禁されたのか、監禁したのは誰なのか、監禁の目的は何だったのか、10年という歳月を経て自由を取り戻した男が真相を知るために動き出します。

 

この漫画は読者に情報を与えず、冒頭からとても大きな謎を突き付け、それを少しずづ解いていくというスタイルで物語が進みます。
監禁から解放後に、すぐに自分を監禁していた場所の捜索を開始して、一つ一つ謎が解き明かされ真相に近づく物語展開が非常に面白く、続きが気になりしかたがありません。
この漫画が原作で2本映画化されており、2003年の韓国映画版はカンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリの賞を取っています。
また2013年にはハリウッド映画化されております。 

 

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ミュージアム

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タイトル:ミュージアム
作者  :巴亮介
連載期間:2013年~2014年
巻数  :全3巻

 

主人公の刑事である沢村久志は仕事熱心な警察官ですが、家庭を顧みず妻との問題を抱えていました。
ある日、猟奇的な殺人事件を担当することになります。
それは被害者が生きながら犬に喰い殺されるというおぞましい事件で、現場に残されたメモと思わしきものが見つかりそれには「ドックフードの刑」と書かれおり、私的な制裁である”私刑”を疑います。
その後同様の手口の殺人事件が続き、現場には刑の内容を残すメモが残されており、連続の殺人事件の被害者はある猟奇殺人事件の裁判員制度による裁判員だった共通点が見つかります。
沢村の妻はこの猟奇殺人事件の裁判員制度による裁判員を担当していた為、すぐに保護しなければなりませんが、1週間前に子供を連れて家を出て行っていたため、妻と子供の足取りを追いますが、そこで犯人の男と遭遇することになります。

 

この漫画は猟奇連続殺人事件を追う刑事の物語で、事件の描写については痛々しいシーンがあります。
最初は関連が無いと思われた殺人事件が一つの共通点が見つかり、その共通点を追うことで犯人の異常性が浮き彫りになりっていきます。
謎が解き明かされることで、さらに謎が現れと非常にスピーディに物語が進み、最後まで読者を釘付けにする展開が続きます。
この漫画は2016年に映画化されておりますが、映画版と漫画版では結末が異なるのでそれぞれ楽しむことが出来ます。

 

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生存 Life

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タイトル:生存 Life
作者  :原作.福本伸行 漫画.かわぐちかいじ
連載期間:2000年
巻数  :全3巻

 

1999年の長野県を舞台にしたミステリー漫画です。
主人公の武田信太郎は大手建設会社の専務を務めるサラリーマンですが、妻に先立たれ、娘は14年前に失踪して行方不明になっていました。
信太郎は医師により肝臓がんで余命半年の宣告を受けたその日に、一度は自殺を試みますが、警察から電話があり失踪した娘の佐和子の遺体が発見されたことを知らされます。
遺体の状況から事件に巻き込まれたことが分かり、殺人事件として捜査されることになります。
自分に残された余命と娘に対する殺人の時効が重なるように半年であることに運命を感じた信太郎は、会社を退職して残された余命を使い、娘を殺害した犯人を捜すために14年前に残した娘の痕跡に向かい合い、足取りを追います。

 

この漫画は福本伸行が原作で かわぐちかいじが漫画を担当しています。
福本伸行は「カイジ」で有名で物語の構成や読者の裏をかく展開には定評があり、この漫画でも犯人を捜して追い詰めていく様にも相手の裏をかいたりアリバイの為の偽装を逆に利用し返すなど、本当に物語の先が読めず、読んでいて手に汗握る展開が怒涛のように押し寄せます。
”時効”という多くの方が知っている仕組みを深く掘り下げ、時効がどのような条件で成立するのか、事件の発生日時をどのように決めるのかといった、普段知ることのない知識が身につき、これを読んでおくことで他のミステリーサスペンス物がより面白く感じるようになります。
この漫画は2002年にNHKで連続4回のドラマなりましたが、残念ながらDVD化はしていないようです。 

 

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アウトドア・登山漫画

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山と食欲と私

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タイトル:山と食欲と私
作者  :信濃川日出雄
連載期間:2015年~
巻数  :既刊5巻(2017年7月現在)

 

山ガールではなく”単独登山女子”と呼ばれたい主人公の日々野鮎美は、単独行での登山を好み、高尾山から3000メートル級の奧穂高岳まで様々な山に登ります。
鮎美は会社の休憩時間に筋トレをしたり、休日には道具の整備をするなどのめりこんでおり、北アルプスを縦走するなどかなりの登山レベルの女性で、季節に関係なく山登りに行くというライフスタイルになっています。
そんな鮎美の山での楽しみの一つに”山で食べる食事”があります。
簡単な調理ができるものから手の込んだ料理まで山で食べる食事の魅力を堪能し、”山グルメ”を存分に楽しみます。

 

この漫画は登山がテーマの漫画ですが、メインテーマの一つに”山グルメ”があります。

山で食事をするというのは道具が限られたり食材が限られるので、そういった状況では調理して工夫しながら作る料理はごちそうです。
鮎美は登山の楽しみと同時に”山グルメ”を堪能し、その魅力が漫画から伝わってきます。
”山で食べる食事は美味い”とよく言いますが、この漫画はその”山で食べると美味い”という魅力が漫画から伝わってきます。
また、細かく語られていませんが、登山道具やファッションもしっかり描かれており、これから登山を始める女性であればかなり参考になる内容となっています。

 

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ゆるキャン△

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タイトル:ゆるキャン△
作者  :あfろ
連載期間:2015年~
巻数  :既刊4巻(2017年7月現在)


ソロキャンプを楽しむ女子高校生が主人公のアウトドア漫画です。
主人公の志摩リンは富士山のふもとのキャンプ場でソロキャンプを楽しんでいるところ、道に迷い困っていた同じ高校の通う各務原なでしこを助けます。
なでしこはリンとの出会いがきっかけでキャンプなどのアウトドアに興味を持ち、高校の「野外活動サークル」同好会に入ることになります。
「野外活動サークル」はキャンプやアウトドアを楽しみ、積極的に活動をしていました。
なでしこはリンを同好会に誘いますが、断られてしまいます。
しかし、リンはこの「野外活動サークル」の同好会メンバーと距離を置きつつも、SNSで交流を持つようになり、よい感じの距離を保つ関係になります。

 

この漫画は夏場などのキャンプのハイシーズンではなく冬のオフシーズンをクローズアップした漫画で、「冬季にキャンプ?!」という疑問を吹き飛ばしてくれる漫画です。
キャンプ道具の説明や道具の種類から使用方法などがかなり細かく描かれており、キャンプ初心者に合わせた説明や内容が図解入りで非常にわかりやすく、アウトドアを知らない人にアウトドアの魅力を伝える内容になっています。
また、この漫画の作者は趣味でキャンプを行っているそうで、自身の体験を漫画に描き起こしているので、臨場感や道具に対する細かな描写があり読者をぐいぐいと引き込みます。
キャンプをしたことが無い人にキャンプの魅力と自然の時間がゆっくり流れる空気感を伝えてアウトドアに興味を持たせてくれるすばらしい漫画作品です。

 

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孤高の人

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タイトル:孤高の人
作者  :坂本眞一
連載期間:2007年~2011年
巻数  :全17巻

 

「孤高の人」は新田次郎の小説を原案とした登山漫画ですがストーリーは小説とは異なります。
主人公で高校生の森文太郎は一人でいることを好み、人とのかかわりを避けていましたが、かかわりを持とうとするクラスメイトの挑発に乗り、校舎を素手で登ることになります。
この時一歩間違えると死に至るという恐怖感を受けての校舎の登頂の成功は文太郎に充足感と高揚感を与え、生きるというものに対する実感を与えるものでした。
そのことがきっかけで文太郎は全くの未経験であった登山やロッククライミングに魅了され、その中で自分のアイデンティティを見つけることになります。
次第に登山に打ち込み、次々と過酷な山へ挑みやがて登山家としての道を歩むことになった文太郎は前人未到で世界最難関の山であるK2の東壁に挑むことになります。

 

この漫画はとにかく絵が美しく、人物もさることながら風景がものすごく引き込まれます。
漫画は白黒のはずなのにまるで色が付いたように見えるカットもあり、ただただ圧倒される画力です。
高校生でロッククライミングに目覚めた文太郎はやがて登山家として様々な山に登るのですが、死と隣り合わせの危険が付きまとう登山を行い仲間を何人も失うことになります。
物語の中では裏切りや人間の表裏が生々しく描かれており、また文太郎のストイックな生き方を見ているとページをめくるのがつらく感じることもあるほど、圧倒的な没入感があります。
この漫画は何度も読み返したくなる傑作の登山漫画です。

 

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岳 

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タイトル:岳
作者  :石塚真一
連載期間:2007年~2012年
巻数  :全18巻

 

山岳救助ボランティアとして山岳での救助活動をテーマにした登山漫画です。
物語の主な舞台は北アルプスの穂高岳、槍ヶ岳周辺、長野県松本市になります。
主人公の島崎三歩は山岳遭難防止対策協会のボランティアの救助隊員で、普段は北アルプスの山中にテントを張って生活しています。
高校時代から山に魅了され様々な山を登り、高校卒業後は海外の名峰を登り熟練した登山家としての技術や知識を身に付けます。
アメリカで山岳救助隊を経験した後に、日本へ戻り長野の北アルプスでボランティアの救助隊員として活動を始めます。
救助活動を通じて長野県警山岳遭難救助隊のメンバーと交流を深め、山を訪れる多くの人々との交流し、山の素晴らしさと厳しさを教えることになります。

 

この漫画の大きな魅力の一つに主人公の三歩の人柄があります。
三歩がとにかく人としてかっこよく、遭難者の未熟さから招いた遭難でも決して責めはせず勇気づける言葉をかけ、要救助者が死体として見つかっても労いと敬意をもって優しい言葉をかける姿は人間として魅力と器の大きさを感じます。
この漫画は登山の魅力を伝えつつも、同時に登山の危険性もしっかりと読者に伝え、人というのは山という自然の前では非常にはかないものであることを教えてくれます。
遭難者の描写や山の中での「生死」に関わる話は非常にリアルで、目を背けたくなる描写もありますが、危険な山に登るということはそれだけのリスクがあるということを漫画を通して教えてくれます。

 

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いぶり暮らし

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タイトル:いぶり暮らし
作者  :大島千春
連載期間:2014年~
巻数  :既刊6巻(2017年6月現在)

 

この漫画は男女ふたりの同居生活の中で「燻製」を作る日常を描いた漫画です。
巡と頼子は同棲していますが、お互いの仕事の関係で週に一度しかふたりでゆっくりと過ごす時間が取れません。
巡が料理番組を見て「毎日こんなのが食えたら最高だろうな」といった一言で、頼子は燻製を作ってあげたくなり、それから休日は御馳走をたくさん作りふたりでゆっくり食べる日にしています。
ふたりで過ごすゆっくりとした時間の中でお互いが伴侶として思える関係を築く為、週に一度のふたりの大事な時間で「燻製」作りを行います。

 

この漫画はどちらかというとグルメ漫画のジャンルに含まれますが、燻製は基本的にはアウトドアで行う事が多いので、今回の記事に含めました。
この漫画の中では自宅のキッチンやベランダに置かれた燻製機を使って燻すことがほとんどですが、たまに山や河原に出かけて屋外で燻製を作るお話もあり、アウトドア好きで何か新しいことにチャレンジしたいと考えている方は、燻製をする」という新たな領域を開拓したくなる漫画です。
毎回異なる食材で燻製を作るのですが、調理方法や仕込みの方法が丁重に説明されており、道具があればどなたでも今日から始めれるくらいわかりやすく書かれています。
「燻製は難しい」と先入観を持つ方が多いと思いますが、燻製をするためのハードルを大きく下げてくれる漫画です。

 

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岳人列伝(クライマーれつでん)

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タイトル:岳人列伝(クライマーれつでん)
作者  :村上もとか
連載期間:1996年
巻数  :全1巻

 

この漫画は登山をテーマにした読切の短編として連載された作品をまとめた短編集で、
エヴェレストやアルプスなど世界中の有名な山に挑戦する様々な登山家の物語が1冊の漫画にまとまっています。
短編集の為、それぞれ主人公や登る山々が異なり、それぞれの物語が展開されます。
話の内容は短編ながらも濃くて、山の過酷な環境と登山の厳しさを知ることが出来て、人の命というものは巨大な山々に比べて小さくてはかないことを思い知らされます。

 

この漫画は連載された時期が古くて絵柄について好みが出るかと思います。

とはいえ話の内容は短編ながらも濃くて、それぞれ読者をひきつける物語になっており、山の過酷さをこれ以上ないほど伝わってきます。
この漫画は登山の過程でかなり多くの人が亡くなり、「死」というものに対して考えさせられます。
また同時に登山家は「死」の危険がありながらも、なぜそこまで山を愛せるのかということに触れた作品です。

 

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ヤマノススメ

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*↓現在Kindle Unlimited版が0円になっています

タイトル:ヤマノススメ
作者  :しろ
連載期間:2011年~
巻数  :全14巻


埼玉県飯能市が舞台の女子中高生達が登山を通して青春を謳歌する登山漫画です。
主人公で高校生の雪村あおいは人付き合いが苦手でアウトドアとは無縁の性格ですが、幼馴染の倉上ひなたとの再会で登山に誘われることになります。
あおいは当初はどうやって登山の誘いを断ろうかと思案していましたが、幼少の頃にひなたと登った山の風景と山で交わした約束を思い出し、ひなたと登山を始めることになりました。
ひなたはあおいの登山レベルに合わせて標高197mの天覧山を最初に二人で登る山として選びます、その後二人は高尾山を登ることになり、登山道具店で斉藤楓と知り合い、また高尾山の登山中に青羽ここなと出会い、登山仲間との交流を深めながら様々な山に挑戦していきます。

 

この漫画は女子中高生達が登山を行う内容で絵柄が非常にかわいらしく、Amazonでは“女の子だけのゆるふわアウトドア"と紹介されており独特の雰囲気の登山漫画となっています。
ただ、しっかりと山の取材はされており、楽しさの中に山の厳しさも描かれています。
登山道具の使い方や種類など、道具についての説明が非常にわかりやすく描かれており、登山をこれから始めるという方には入門書としての役割を果たします。
すこし残念なこととしては背景の山々の描写が写真を加工して描いているのがわかるため、人物と背景とのギャップが大きくて感じます。
この漫画はアニメ化しているのでアニメから見始めるのもお勧めです。

 

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山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記

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タイトル:山賊ダイアリー リアル猟師奮闘記
作者  :岡本健太郎
連載期間:2011年~2016年
巻数  :全7巻

 

この漫画は岡山県を舞台に作者自身の猟師の体験が描かれた狩りをテーマにした漫画で、作者自身の体験や経験が元になっており、作者が狩りを行う「エッセイ漫画」という表現の方が正しいのかもしれません。
主人公で作者本人の岡本健太郎は幼少の頃に近所に住む猟師のおじいちゃんに様々な狩りの話をされ、将来猟師になることを夢見ていました。
岡本は東京から地元の岡山県に戻り、猟銃所持許可と狩猟免許を取得して猟師として活動を始めます。
空気銃を愛用し様々な生き物を狩り食すという実話を基にした内容で、猟師の苦労や喜びをリアルに表現して描かれています。

 

この漫画は絵柄が独特で、決して絵は上手な方ではない漫画です。
ですが現在社会の猟師に関する情報を伝える漫画として、非常によく描かれており、猟銃免許の取得するための流れや、猟師が活動するためのルール等を読者にわかるように細かく説明してくれます。
また、この漫画では狩った生き物を食すまでを描かかており、鳩をさばくには何が必要なのか、ウサギを食べるためにはどのように調理するのか等、一般人が普段の生活を中で知ることのない”猟師の生活”を漫画を通して垣間見ることが出来ます。
1巻の帯に書かれている「カラスを食べたことありますか?」というのがなかなかインパクトがあり、カラスのさばき方から調理方法まで細かく描かれ、グルメ漫画と学習漫画の要素もあります。
実話を元に構成されているので、非常にリアルで読書後には猟師というものに興味がわいてきます。
アウトドア要素も大きいですが、アウトドアというよりもサバイバルといった方が良いかもしれません。

 

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高尾の天狗と脱・ハイヒール

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タイトル:高尾の天狗と脱・ハイヒール
作者  :氷堂リョージ
連載期間:2013年~
巻数  :既刊2巻(2017年7月現在)

主人公の御岳ノリコは三十路のOLで結婚を前提に付き合っていた男性に性格のわがままから愛想をつかされて振られることになります。
傷心旅行に出るとしたものの、金欠のため会社帰りに高尾山に行くことにしますが、会社帰りの足元はハイヒールのまま登り始めた結果、すぐにへばって倒れこんでしまいます。
そんな倒れこんだノリコの前に高尾山に住む天狗の子供が興味を示し、ノリコを頂上まで案内し無事に富士の夜景を拝むことが出来ました。
そのことがきっかけでノリコは天狗の子供に会いに高尾山を訪れ、次第に山登りに対して常識を身に付けて山ガールへと成長していきます。

この漫画は4コマ漫画で絵柄も軽い感じで気軽に読むことが出来ます。
「山登り」を小学校以来していないような方の視点で描かれており、登山にはどういったものが必要なのかをかなりの素人目線で説明してくれます。
あと面白いのがこの漫画はタイトルにある通り「高尾山」の登山に関する内容なので、高尾山のメジャーからマイナーまであらゆる登山ルートを紹介しており、高尾山の魅力を絞りつくすまで漫画で描こうとしてるようにも思えます。
あとがきに作者がこの漫画を描き始めた際の内容があるのですが、作者自身も主人公のノリコと同じで登山の素人だったため、取材で月一回のペースで高尾山を登ったようです。
高尾山が好きな方は思わずニヤリとする内容が盛りだくさんな漫画です。

  

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 神々の山嶺

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タイトル:神々の山嶺
作者  :原作.夢枕獏 漫画.谷口ジロー
連載期間:2000年~2003年
巻数  :全5巻

 

主人公の深町誠はエヴェレス登山隊の遠征にカメラマンとして参加した後にカトマンズの街の古道具屋で年代物のカメラを目にします。
人類がエヴェレストの初登頂に成功したのは1953年とされていますが、1924年に登頂を目指していたイギリス人登山隊のマロリーとアーヴィンは山頂付近で消息を絶ってしまいました。
1924年の登頂の結果が不明のままとなっていましたが、古道具屋で見つけた年代物のカメラが当時のマロリーが所有していたカメラの可能性があり、そのカメラにもしかしたら登頂の記録が残っており、エヴェレストの初登頂の歴史が塗り替えられる可能性がありました。
このカメラをめぐり深町はカメラの元の所有者である日本人男性に会いますが、深町はその人物が登山家の羽生丈二ということに気が付きます。
深町は帰国後にカトマンズで出会った羽生の足取りを追うことになります。
この羽生という男は天賦の才を持つクライマーですが、人づきあいが苦手で人生を全て山に捧げる生き方をしており、エヴェレス登山隊に参加後に失踪したことになっていました。
羽生がカトマンズの地で何をしているのか、羽生のその後の足取りとマロニーのものと思われるカメラの真実を知るため深町は再度カトマンズの地へと足を運びます。

 

この漫画は夢枕獏による小説が元で谷口ジローが漫画を担当しています。
とにかくストーリーが濃厚でじっくりゆっくり読みたくなる内容で、漫画を読んでいるにもかかわらず小説を読んでいるように感じるほどです。
主人公の深町の視点を中心とした物語構成ですが、話の中心は羽生の生きざまと人生をかけて山に登ろうとする山への魅力に取りつかれた羽生の人生を追う内容です。
「山に行かないのなら死んだも同じだ」そんなセリフを吐く登山家の羽生の考えを普通の方が理解するのは難しいと思いますが、山に魅了された男たちがどういった思いで山を登るのかという動機を知ることが出来る漫画です。
あまりにもストーリーが濃厚であるため、漫画として気軽に読む感覚とは少し違った印象をうけると思います。
「神々の山嶺」は2016年に「エヴェレスト 神々の山嶺」として映画化されています。

 

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SF漫画

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All You Need Is Kill

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↓kindle版が0円になっています。

タイトル:All You Need Is Kill
作者  :原作.桜坂洋 漫画.小畑健
連載期間:2014年
巻数  :全2巻

 

「ギタイ」と呼ばれる異星人による攻撃を受けている地球が舞台のSF漫画です。
統合防疫軍に所属する主人公キリヤ・ケイジは初陣で特殊なギタイと相打ちをして戦死しましたが、何故か気が付くと初陣の前日に戻っていました。
その後も死んでも「初陣の前日に戻る」ということが繰り返され、やがてキリヤは戦場から逃れようとしますが、「ギタイ」はキリヤを狙うかのように目の前に現れ、そして殺されることになります。
キリヤは覚悟を決め、「ギタイ」を倒すために”死んでも記憶を得たまま時間をさかのぼる”ことを利用して経験を積み重ねます。
その結果、死を繰り返すことで新兵でありながらベテラン兵の働きぶりをして活躍するようになります。
その後US特殊部隊のリタと出会い、リタはキリヤがループしていることを見破ります。
リタは過去に時間のループを経験したことがあり、ループの現象の正体と逃れる方法を知っており、キリヤに協力することになります。

 

この漫画は桜坂洋の小説が原作で小畑健が漫画を担当しています。

世の中には様々なループもののお話がありますが、小説が発表された2004年では比較的新鮮な設定だったと思います。
初めて日本のライトノベルがハリウッド映画として映像化されるということで、映画版の発表の際は話題になりました。
桜坂洋はゲームから小説のアイデアが浮かんだそうで、主人公が戦闘経験を積むことでベテラン兵士として成長していく過程はゲームのそれと同じように思えます。
小説の内容と漫画の内容は同じですが、映画はアレンジが加わっています。
お手軽に楽しみたい人は、「漫画読んでから映画をみる」というコースをお勧めします。 

 

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地底旅行

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タイトル:地底旅行
作者  :原作.ジュール・ヴェルヌ 漫画.倉薗紀彦
連載期間:2015年~
巻数  :既刊3巻(2017年7月現在)

 

主人公のアクセルは鉱物学の学者である伯父のリーデンブロック教授のもとで助手をしていました。
ある日リーデンブロックは古書を手に入れ帰宅します。
この古書には16世紀の錬金術師が書き残した暗号文のメモが挟んであり、この暗号を解読したところ内容は驚くべきもので、「スネッフェルス山にある火口の中を降りていけば、地球の中心に到達できる」と言うものでした。
好奇心が抑えきれないリーデンブロックは、すぐに出発することを決めてアクセルと共にスネッフェルス山があるアイスランドへと向かいます。
アイスランドに着いたリーデンブロックとアクセルは現地の猟師であるハンスを雇い、スネッフェルス山に案内してもらい、噴火口から地球の内部への入り口を見つけることになります。

 

この漫画はジュール・ガブリエル・ヴェルヌの小説「地底旅行」を倉薗紀彦がコミカライズした作品です。
「地底探検」は約150年前の小説ですが過去何度か映画化されており、有名な「センター・オブ・ジ・アース」も「地底探検」が原作となっています。
古典SFとして時代を超えて良さが伝わる冒険物語で長年支持されている作品で、物語の展開が面白く次々と想像を超える出来事が起きるので、読んでいてわくわく感が止まりません。
漫画の絵柄は骨太で非常に硬派で迫力があり、緻密に描きこまれた描写はまさに「地底探検」という古典SFの作風にぴったりです。

 

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亜人

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タイトル:亜人
作者  :桜井画門
連載期間:2012年~
巻数  :既刊10巻(2017年4月現在)

 

1990年代にアフリカの戦場で死なない生物「亜人」が確認され、世界中で大騒ぎになります。
亜人は死亡すると驚異的な再生能力で即座に蘇る特性を持ちますが、死なない限りその特殊な再生能力が発揮されないため、死亡するまでその人物が亜人であるかどうかを知ることが出来ません。
高校生で主人公の永井圭は下校途中で交通事故に遭い死亡しますが、事故直後に肉体が再生して蘇り自身が亜人であることを知ることになります。
この事故は多くの人に目撃されて圭が亜人であることが報道されてしまいます。
亜人は希少であるため懸賞金がかけられており、政府や警察などの国家組織が捕獲しようとします。
圭は日常が崩れて逃亡生活を送ることになりますが、「帽子」と呼ばれる男が接触してきます。

 

この漫画では「亜人」と呼ばれる「人の姿をしているが人ではない生き物」が人間社会の中に紛れ込んでいるという事実がわかってからしばらくした世界が描かれており、圧倒的な少数で「人ではない生き物」に対する世間との対立や扱いがリアルに描かれています。
亜人は死なないが、死亡後に即座に再生して蘇るだけなので死ぬまでは痛みを感じて苦しむことになり、「不死身で強い生き物」で万能という感じではなく、世間から「追われる生き物」として描かれます
この漫画は戦闘の描写が細かく迫力があり、物語全体を通して緊張感が続き、読者を引きつけます。
また「黒い幽霊」と呼ばれる亜人特有の能力が登場して戦闘がより過激になり、戦いが主体の展開になります。
「亜人」という謎が解明されていくのか、今後の展開が気になる漫画です。

 

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プラネテス 

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タイトル:プラネテス
作者  :幸村誠
連載期間:1999年~2004年
巻数  :全4巻


人類が宇宙開発を進め月面での資源採掘を行うようになった2070年代が舞台のSF漫画です。
人類は宇宙開発を進め月や火星には居住施設を作り、木星への有人探査計画も進めている時代になっていました。
宇宙ステーションや月面には多くの人たちが生活し、様々な仕事をするようになり、宇宙で仕事をするというのが特別なことではなくなった時代の物語です。
そのような宇宙開発で生まれたスペースデブリ(宇宙空間のゴミ)が地球軌道上にあふれて、宇宙船に衝突する事故が起きて社会問題となっていました。
主人公の星野八郎太は宇宙で働くデブリ回収業者のサラリーマンで「自家用宇宙船を手にする」という夢を追いながら仲間と共に仕事を続けていました。
仕事中の事故に巻き込まれたことがきっかけで自分の内面を見つめ直すことになり、周囲の人間に支えられながら仲間と共に成長していきます。

 

この漫画は近未来のお話ですが、科学水準が現在と桁違いにかけ離れていない為、物語の中での生活の描写がある程度身近に感じられます。
SF漫画ではありますが物語のテーマとして人間ドラマや哲学の要素が大きく、人の感受性や物事のとらえ方など、非常に感銘を受けるお話が多いです。
ユレオはこの漫画の第2話がとても好きで感銘を受けました。
第2話の内容を一行で説明すると「幸福や不幸というものは”周囲の状況”で決まるのではなく”事象を受け止める人の心”で決まる。」という内容です。
SF漫画でありながら哲学的な内容のお話が多く、何度も読み返したくなる漫画です。

 

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七夕の国

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タイトル:七夕の国
作者  :岩明均
連載期間:1997年~1999年
巻数  :全4巻

 

 大学生で主人公の南丸洋二は「新技能研究会」部長で、んなものにも小さな穴をあける”超能力”を持っています。

まぎれもない超能力ですが取るに足らない内容の為、仲間内の遊びで終わっていましたが、同じ大学の教授も同様の能力を持ち、南丸よりも大きな穴をあけることが出来ました。
その教授は超能力のルーツを調べるために消息を絶ちます。
南丸とゼミ仲間は「丸神の里」と呼ばれている丸川町を訪れ、教授の痕跡を探しますが、そこで南丸が丸神の里の大名の末裔ということがわかり、思わぬ歓迎を受けます。
丸神家の末裔の持つ超能力の秘密と教授の消息を探る為に、丸神の里へ深入りしたことで様々な事件に巻き込まれていきます。

 

この漫画は全4巻と比較的短いお話なのですが、第1話の段階で最終話までのネームができていたのかと驚くぐらいまとまった構成と伏線の回収が行われます。
前半で出てきて様々な伏線を後半で怒涛の勢いで回収していく様は圧巻で、話に無駄な話数もなく4巻できっちりと終わらせ読み終わった直後の満足感が高いです。

この漫画の中で出てくる超能力は2つあり、一部の人間しか使えない「手が届く」力と、丸神の里の住民の多くが持つ「窓の外を見る」力があり、この2つの力をめぐる物語なのですが、「手の届く」力は使い続けると人間としての容姿を失っていきます。
この2つの力の名前がなぜそのような名前なのかということが後半で明らかになっていきます。

 

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宇宙兄弟

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タイトル:宇宙兄弟
作者  :小山宙哉
連載期間:2008年~
巻数  :既刊31巻(2017年6月現在)

 

近未来の日本のJAXAやアメリカのNASAなどの宇宙開発組織が舞台のSF漫画です。
主人公の南波六太は弟の南波日々人と共に幼少の頃に謎のUFOを目撃したことがきっかけで「一緒に宇宙飛行士になろう」と誓い合います。
そして19年後の2025年に日々人は宇宙飛行士になる夢をかなえます。
日々人は月面長期滞在クルーの一員として歴史に名を残そうとしていましたが、六太は日々人を侮辱した上司に頭突きをしたことが原因で勤めていた会社を退職して無職となっていました。
そんな鬱屈した日々を送る六太の下にJAXAから宇宙飛行士選抜の書類審査通過の通知が送られてきます。
これは幼少の頃に立てた誓いを忘れていなかった日々人が六太の知らぬところで応募していたものでした。
宇宙飛行士になることを諦めていた六太は再び宇宙飛行になることを決意し動き出します。

 

この漫画は日本のJAXAやアメリカのNASA等、実在する組織を舞台としたお話で、ものすごく取材がされており、近未来のお話ですが現在の科学水準からそれほど変わることが無く、現実のように受け入れられます。
国際宇宙ステーションや実在する宇宙関連施設が登場し、現在のNASAやJAXAが抱えている問題や今後の宇宙開発の未来がどうなっていくのかを知ることが出来ます。
宇宙飛行士になる為にはどういったことが必要なのか、どのような訓練をするのかと言った一般人では知り得ることがない宇宙飛行士の日常を知ることが出来る漫画で、将来宇宙飛行士を目指したいと考えている小中高生にはお勧めできる内容です。
この作品は2012年に実写映画化しており、同年にはアニメ化もしております。

 

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BLAME!

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タイトル:BLAME!
作者  :弐瓶勉
連載期間:1997年~2003年
巻数  :全10巻

 

遥か未来の地球が舞台のハードSF漫画です。
大地は建物に覆われ機械による都市の建築が果てしなく続き階層化され、巨大なネットワークが都市構造をつなぎ、「ネットスフィア」と呼ばれるネットワーク社会を「統治局」が管理していましたが、「厄災」により「ネットスフィア」は機能不全に陥り人類は感染症の蔓延によりネット端末に接続するための遺伝子が失われ、ネットワーク社会が崩壊します。
「ネットスフィア」の制御が失われた結果、建設機械は都市構造の増築を繰り返し、やがて月をも内部に取り込むほどに膨れ上がります。
生き残った人類は「ネットスフィア」から不法居住者とみなされ、セキュリティの観点から排除される対象となっています。
こうした状況を救うために、主人公の霧亥はネット端末に接続できる感染前のネット端末遺伝子を求めて探索を続けることになります。

 

この漫画のストーリーは単純で目的もはっきりとしているのですが、世界を取り巻く情勢と、なぜそのような世界が構築されたのかがはっきりと説明されておらず、漫画世界の造語的が多く登場して理解が追い付かない箇所がいくつかあります。
セリフが非常に少ない漫画なのですが時折世界設定を語られる描写があり、その情報を読者がつなぎ合わせて「BLAME!」の世界を想像して理解を深めていくことで、読者もそのSFの世界をリアルに想像することになります。
この漫画の魅力は何と言っても「巨大建築物」で、作中では建設者という機械が無作為に都市を増築していますが、その都市がどれぐらい大きさなのか細かく語る描写はありません。
作者の弐瓶勉は「ある意味、「BLAME!」の主人公は建物かもしれない」と述べており、どこまで続くとわからない巨大都市はSF好きにはたまらない世界観です。

 

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百万畳ラビリンス

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タイトル:百万畳ラビリンス
作者  :たかみち
連載期間:2015年
巻数  :全2巻

 

大学生で人との関わりが苦手な主人公の礼香はゲーム会社でバグ探しのアルバイトをしていました。
ある日突然ゲーム会社の寮が畳敷きで構成された未知の木造建造物に変化し、上下も無くなり無限に畳の間が続く不思議な空間に閉じ込められてしまい、一緒に閉じ込められたアルバイト仲間の庸子と共に、脱出を試みます。
この不可思議な木造迷宮では常識では起こりえない現象が起こります。
階段の先に人影が見えたので追いかけるが、一向に近づかないと思いきやその人影が自分たちであったり、壁の一部をはがすと別の空間が広がっていたりします。
礼香は普段は何かと抜けた性格でだらしない女性ですがゲームがとにかく好きで、ゲームに対する好奇心とバグを見つける天性の勘が鋭く、この不可思議な木造迷宮の攻略に意気揚々と突き進んでいきます。

 

この漫画で登場する”不可思議な木造迷宮”はファミコン世代から現在のプレステ4世代
のゲーマーまで、一度は経験したゲームならではの「ルール」「法則」「表現」が詰まっており、思わず「にやっ」としてしまう演出がもりだくさんです。
また、木造迷宮の攻略方法がゲームの攻略の王道のであったり、ゲーム特有のバグを利用した斬新な方法であったりと、読んでいて「ああ、なるほど!この方法で攻略するか!」と感心させられます
良くある”閉じ込められた空間からの脱出”を題材にした漫画は、テーマがホラーであったり残虐でグロテスクな内容が多いですが、この漫画は最後までそのような描写が無く、ジャンルはSFミステリーなのに非常に明るい雰囲気で安心して楽しめます。
とにかく世界設定が面白く、ゲームの世界が空間として存在するとまさにこんな”物理法則”の世界になるんだろうーなーと想像を掻き立てられます。
話が進むにつれて、次第にこの不可思議な木造迷宮の正体が明らかになっていき、最後にはこの木造迷宮の謎が解明されるのですが、思わず舌を巻く内容で結末が非常に面白く鳥肌ものでした。

 

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 少女終末旅行

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タイトル:少女終末旅行
作者  :つくみず
連載期間:2014年~
巻数  :既刊4巻(2016年11月)

 

文明が滅んだ世界が舞台で、主人公であるチトとユーリが二人で崩壊した世界を生き抜く日常を描いたSF漫画です。
世界がどうして滅んだのか、人はどこに行ってしまったのか、そういった謎がある中、彼女たちは生きる為に半装軌車・ケッテンクラート(履帯式オートバイ)に乗って廃墟となった都市をさまよい、食料を求めて移動し続けます。
旅の途中で過去の遺物が残る都市や、人がいなくなっても動き続けている施設などを見つけることがありましたが、彼女たちはそこにはとどまりません。
かつて人が住んでいた都市からは音が消え、朽ちて廃墟となった場所に残された二人は世界の終末を見ながら旅を続けます。

 

文明が崩壊した終末世界を題材にしたSFサバイバル漫画ですが、ここにさらに「日常系」の要素が加わり、「日常系ほのぼのSFサバイバル漫画」という一風変わった作品です。
物語の冒頭ですでに文明は崩壊しており、人の痕跡が存在しない中で二人は旅をしながらかつて人類が繁栄していたであろう都市を食料を求めてさまよい、過去の遺物や人の痕跡を見つけながら旅を続けるお話です。
この世界では彼女たち以外にまったく人がいないわけではないですが、ほぼ人の気配が消えた世界を行きたい場所があるわけでもなく、助け合いながら先の見えない旅をのんびりと続けます。
この世界はなぜ崩壊したのか、最後はどのような結末を迎えるのか、今後の展開が気になる漫画です。

 

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2017年10月からアニメが始まります

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 銀河英雄伝説

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タイトル:銀河英雄伝説
作者  :原作.、田中芳樹 漫画.藤崎竜
連載期間:2016年~2017年
巻数  :既刊7巻(2017年8月)

 

遠い未来、宇宙に進出した人類は皇帝と貴族が支配する「銀河帝国」と、銀河帝国から脱出した人たちが建国した「自由惑星同盟」に分かれて150年間近く戦争を続ける壮大なスペースオペラ漫画です。
この物語にはそれぞれの陣営に”ラインハルト・フォン・ローエングラム”と”ヤン・ウェンリー”の二人の主人公がいます。
帝国の貧しい貴族として生まれたラインハルトは、姉が皇帝の後宮に収められたことをきっかけに、幼馴染のと共に軍人の道を歩み始めます。
いつか皇帝から姉を取り戻す権力を持つ為に戦場で武勲を重ねて20歳にして帝国軍元帥の地位を手に入れます。
一方のヤン・ウェンリーは、歴史家を志す青年でしたが経済的な理由で士官学校に入学し、そこで思わぬ功績を立てたことで宇宙艦隊の幕僚となり、帝国軍との戦いで功績を挙げたことで若くして艦隊司令官に抜擢されることになります。
それぞれの陣営に同時期に誕生した二人の英雄ラインハルトとヤンにより、膠着した銀河の歴史は大きく動き始めます。

 

この漫画は田中芳樹によるSF小説が原作で、過去すでに道原かつみによりコミカライズされていますが、2016年より藤崎竜が漫画を担当した作品が出ています。
藤崎竜の漫画では差別化としては物語に原作の外伝の内容が加わり、ラインハルトの幼少期から物語が始まり原作通りの時系列順に話が進みます。
この作品は遠い未来の宇宙を舞台にした架空の歴史小説という体裁がとられており、多くの登場人物複雑に絡み合い、それぞれの陣営の政治や軍組織の中での人間ドラマが非常に魅力的です。
また、戦争がテーマの一つでもあり、戦場は宇宙艦隊同士の戦いが行われるのですが、
数万隻の艦艇同士が会戦する内容で、手に汗握る攻防が繰り広げられます。
二人の英雄が今後どうなるって行くのか、銀河の未来はどうなるのか、今後の展開が楽しみな漫画です。

 

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orange -オレンジ- 

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タイトル:orange -オレンジ-
作者  :高野苺
連載期間:2012年~
巻数  :既刊6巻(本編5巻)

 

長野県松本市が舞台の高校生の青春を描いたSF青春恋愛漫画です。
女子高生の主人公、高宮菜穂は2年生になった4月の始業式の日に自宅のポストで手紙を受け取ります。
その手紙の差出人が10年後の自分からでした。
手紙の内容は26歳となった10年後の自分は後悔をしており、16歳の自分に対して同じ後悔をしてほしくない為に、今後菜穂に起きる事やそれに対しての行動選択が書かれていました。
菜穂は、初めは誰かのいたずらと思っていましたが、手紙に書かれていた通り始業式の日に成瀬翔が転校してきます。
手紙には菜穂は翔を好きになることや、翔が17歳の冬に自殺とも疑われる事故で亡くなったことが書かれており、10年後の菜穂は翔の死を防げたのではないかと後悔していることが書かれていました。
10年後の自分から届いた手紙の目的は翔は事故から救うことと分かり、菜穂は未来を変えるため手紙に書かれている行動を選択するよう努力することになります。

 

この漫画は青春恋愛ものの漫画がベースですが、「未来の自分から届いた手紙」というSF要素が加わった漫画作品です。
手紙に書かれている内容はその時々で未来を決定づける出来事と、その時に取るべき行動内容が書かれているのですが、全ての行動選択ができたわけではなく、さらに指定された行動をとることで未来に変化があり、予測していないことが起きるなどタイムパラドックの要素も含まれています。
SFの要素としては「未来からの手紙」「タイムパラドック」といった限られた内容なので、青春恋愛漫画として楽しめます。
この作品は2015年に実写映画化しており、2016年にはアニメ化もしております。

 

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懲役339年

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タイトル:懲役339年
作者  :伊勢ともか
連載期間:2014年~2015年
巻数  :全4巻

 

「魂の輪廻」「生まれ変わり」といった事が信じられている架空の国が舞台のSF漫画です。

この国では神の教えである「教典」を真理として、「魂の輪廻」「生まれ変わり」が信じられており、大きな犯罪を犯した罪人が刑期を終えることなく獄死した場合は、その大罪人の魂の生まれ変わった者を見つけて再び投獄されることになります。
ハロー・アヒンサーは神の教えである「教典」に背き懲役339年を言い渡され、33歳で投獄されて53歳の時に獄中死します。
初代ハローが死んだ直後に、身体的特徴が初代ハローと一致していことが理由でハローの生まれ変わりとして生後間もない赤子が二代目ハローとして監獄へ収監されることになります。


オリジナリティが高く「魂の輪廻」「生まれ変わり」といったあまり扱わない内容をテーマにした壮大な物語です。
刑期を残したまま罪人が獄死すれば、その生まれ変わった者が罪人として投獄され、初代ハローで始まった懲役339年という刑期により何代ものハローの生まれ変わりとされた人々が収監されることになります。
二代目以降のハロー達は罪の意識も無く、前世での記憶もないのですが、罪を償うために牢獄で生活することを余儀なくされ、生きることの意味とはどういうものなのかを問いかけます。
神の教えについて疑問をもつ者もいますが、長期にわたり神の教えである「教典」を真理とされていることで、数百年にもわたりこの慣習が続きます。
読み終えた後は今までになかったような何とも言えない満足感を味わえる漫画です。

 

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星を継ぐもの

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タイトル:星を継ぐもの
作者  :原作.ジェイムズ・P・ホーガン 漫画.星野之宣
連載期間:2011年~2012年
巻数  :全4巻


西暦205X年に月面で宇宙服を着た人間の遺体が発見されます。
この遺体の人物に該当する行方不明者はおらず、身についけていた宇宙服からこの人物は5万年前に死亡した事がわかりました。
主人公のヴィクター・ハントはこの月の遺体の調査に参加することになり、物質の内部を観測できる機器を利用して遺体の分析を行いますが、宇宙服には人類史において過去に存在しない技術が使われていることや、地球上では同様の高度な技術が存在した痕跡が無い事から異星人であると考えます。

しかし生物学者のクリスチャン・ダンチェッカーは遺体は間違いなく地球に住む人間であると断言する見解を示しました。
この遺体の人物は一体何者なのか、どこから来てなぜ5万年前の月に居たのか……一人の遺体から人類の生い立ちの謎が明かされることになります。


この漫画はジェイムズ・P・ホーガンによるSF小説が原作となっており、小説は1977年に発表され高く評価された作品です。
漫画の冒頭から月で5万年前に宇宙服を着た遺体が現在の人類と変わらない姿で見つかるという大きな謎が突き付けられ、その謎を解き明かす過程で様々な発見があり、人類の進化や月の起源など様々な内容に触れて、謎を解き明かそうとする展開は宇宙や人類史が好きな人にはたまりません。
1977年当時の様々な最新科学を基軸とした物語で大変読みごたえがあります。

 

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最後に

厳選50選のジャンル別おすすめ漫画はいかがでしたでしょうか?


話題作の名作から最新作まで、完結した作品もあれば現在連載中の漫画もあり、年代についても古いものから新しいものまでいろいろと含んでいます。

 

どれも本当に面白い作品ばかりなので、是非一度読んでみてください。 

 

 

合わせてお読みください   

 

おまけ:漫画を読むためのおすすめの漫画アプリのご紹介

スマートフォンで漫画を読むためおすすめのアプリをご紹介します。これがあれば電車や移動での時間をつぶすのには困りません。

マンガZERO  

マンガZERO
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開発元:SAICORO INC.
無料
posted with アプリーチ

「マンガZERO」は青年誌で人気のある漫画作品を無料で読めるのですごく助かります。
最新作から過去の名作まで有名タイトルが1000作品以上掲載されており、漫画の検索もわかりやすくてカテゴライズがしっかりされて、ジャンルや出版社ごとに探することが出来て便利です。

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マンガPark  

マンガPark
マンガPark
開発元:HAKUSENSHA.INC
無料
posted with アプリーチ

マンガParkは白泉社の漫画作品が読める漫画アプリです。
青年誌の「ヤングアニマル」、少女漫画の「花とゆめ」「LaLa」など140以上の漫画作品を読むことができます。
「ベルセルク」や「3月のライオン」が読めるのはかなり嬉しいですね。

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comico(コミコ)  

comico
comico
無料
posted with アプリーチ

「comico(コミコ)」は全世界で2500万DLを突破した漫画アプリで、約200作品以上のオリジナル漫画とオリジナル小説が強みです。
スマートフォンで漫画を読むことに最適化されており、縦スクロール型の閲覧方式は初め見た時はびっくりしました。

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