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ブラック企業で月270時間のサービス残業をしたお話|働き方改革が必要な違法労働・長時間労働の実態

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こんにちはユレオです。

皆さん健康に気を付けて日々お仕事をされていますか?

昨今ブラック企業がどうのとか、サービス残業がどうのとか何かと話題になり、SNSの普及により社会全体が違法労働に対して厳しい目で見るようになりました。


ただ、こうしたブラック企業に対する世間の目が厳しくなったのは最近のお話で、まだまだ違法労働が行われている会社はいくらでもあるのではないかと思います。


違法労働と言っても種類はいくつかありますが、特に多いと思われる違法労働は「サービス残業」ではないでしょうか。


そもそも「サービス残業」という言葉が違法性を黙認しているのではないかと思うのですが、個人的には「賃金未払い時間外労働」と呼んではどうかと思います。皆さんどう思われますか?


ただ、労働者視点から見ればサービス残業は”良くないこと”ですが、サービス残業がないと、その会社が成り立たないという状況も存在するのは確かで、不正を正すと職を失うというジレンマがあります。


はたしてサービス残業をなくすと、社会が成り立たなくなるのか?日本が先進国のアドバンテージを失う経済危機になるのか?

……こういう経済的効果のシミュレーションは偉い経済学者にお任せします。

本日は私が20代の頃に勤めていたブラック企業のお話と、月の時間外労働が270時間に達して、それがすべてサービス残業であったお話をしたいと思います。

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ブラック企業の闇を見た!時間外労働の残業時間が270時間に達したお話

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このお話は私が20代の頃の会社のお話ですが、月の残業時間が270時間になったことがありました。

えっ?月の労働時間が270時間?それほど珍しい数字か?たいしたことないのでは?

いえいえ、よく聞いてください!こちらの270時間というのは”残業時間だけ”のお話です。

基本労働時間である月150時間(7.5時間 × 20日 = 150時間)は別で、計算しています。

つまりその月の労働時間は 150時間 + 270時間 = 420時間 となり、1か月で一般的なサラリーマンの約3か月分の労働時間をこなしていたことになります。

1か月分で3ヶ月分の働きをするというのは「3人月」と計算出来て、労働者が3倍に増えることと同じでなわけですが、会社から支払われる給料は一人分の据え置きです。

サービス残業のシステムは会社から見ると、労働力が3倍になるが、コストは変わらず仕事を回せるという夢にシステムで、労働者から見れば三倍仕事をしても給料が変わらない地獄のシステムです。 

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1か月の労働時間が420時間を超えると、どんな生活になるのか?

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そもそも1ヶ月間で420時間の労働をするということは可能なのでしょうか?そのような場合、どんな生活を送ることになるのでしょうか?


私が経験したサービス残業時がピークの時の平均的な24時間のタイムスケジュールを書いてみましょう。

一日のタイムスケジュール

09:00 仕事開始
12:00 昼休憩 食事をさっさとすませて仮眠
12:30 仕事開始
18:30 夜休憩 食事をさっさとすませて仮眠
19:00 残業開始
28:30 残業終了 風呂に入り軽く食事をとる。
29:00 就寝

はい、だいたいこれが平均的な一日のタイムスケジュールでした。

えっ??!29時って何だ?朝の5時の事?意味不明~w

おっしゃる通りです。書いている私も意味が不明ですが、29時とは午前5時のことです。

大体毎日4時半まで仕事してから5時に寝て8時45分に起きて9時から仕事するというスタイルでした。

起床から仕事を開始するまではわずか15分!通勤時間は0分!!

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8時45分に起きて9時から仕事ができるなんて会社に住んでんじゃないのw

いやいや、そんな…会社に住んでいるなんて… そんなバカなことが… あるんですよねー そこのあなた!正解です!


まさしく私は1年のうち半分以上を会社で寝泊まりしており、忙しい月では月に2.3回ほどしか家に帰りませんでした。

会社に住んでいた時は机の下に寝袋があり、そこで毎晩寝泊まりしていました。

それゆえ朝起床してから15分で仕事が開始できるという、仕事が好きな方にはまさに夢のようなシステムで、仕事嫌いの方には地獄のようなシステムでした。


就寝時はパソコンのファンの音がうるさいので耳栓は必須で、寝床に入ってもまだ仕事をしている方もおられたので、フロアが明るいこともありアイマスクも必須です。

この生活サイクルが可能だったのは会社の近所に明け方までやっている銭湯があった為であり、銭湯が無かったらおそらくこの生活サイクルは成り立たなかったのではと思います。

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会社に連日寝泊まりしているのに、着替えはどうしていたのか?

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会社にこれだけ寝泊まりしていると、当然着替えが必要になります。

着替えは1週間分を会社に持ち込んでいたので、1週間に1回銭湯のコインランドリーで洗濯していました。

そもそも会社から出るのは銭湯とコンビニぐらいしか行かないので、おしゃれも不要ですし、冬はコートの下はTシャツというスタイルでした。

そのため、夏場の恰好も冬場の恰好も会社ではTシャツ姿という季節感が全くない感じで仕事をしていました。

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ブラック企業での食事事情!会社に寝泊まりしている間の食生活はどうだったのか?

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これだけ連続して会社で寝泊まりしていると、当然ながら自炊なんてありえない話で、外食もほとんどしません。

基本的に仕事しながらでも食べられるような軽食が中心の食生活を送っていました。

おにぎりやサンドイッチ、サラダ、野菜ジュースとコンビニで買えるようなものを出来るだけ飽きないようにローテーションしてました。

栄養が偏らないように気をつけたので幸いも病気にはなりませんでしたが、身体的には決して健康な食事にはほど遠い食事内容でした。(野菜ジュースははっきり言って気休めですよね・・・)


このような生活を送っていると、どうしても睡眠時間が減る為、食事量は減るのに体重は増えましたね……運動不足という要因もあるのかもしれませんが、不健康なのは火を見るよりも明らかでした。

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ブラック企業では月に何日休日をもらえたのか?

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このように月の大半を会社で過ごすと生活サイクルを送った場合、仕事外の時間が6.5時間で、労働時間は1日17.5時間になります。

私の1か月の最大労働時間が420時間だったので、これで計算すると以下のようになります。

 420時間 ÷ 17.5時間 = 24日

つまり、1か月が30日とした場合、6日は休めるということになります。

ただし、実際は少し早めに寝たり休憩をちゃんと取ったりしたので、その分のロスがあり、一か月のうち3日休んで残りはずっと会社で泊まり込みで仕事という生活でした。


というわけで、私が経験した最も忙しい月でも一応は3日は休めたわけです。


20代のころの話とはいえ、良く体を壊さなかったとつくづく思いますし、丈夫に生んでくれた両親に感謝しています。

当時に冷静な感覚としっかりとした社会人としても目線があれば、間違いなく転職していたと思います。

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最後に

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ここまで私が20代の頃に勤めていたブラック企業のお話と、月の時間外労働が270時間に達して、それがすべてサービス残業であったお話をしてきました。

今ではこのような絵にかいたようなブラック企業は減ってきてはいますが、まだまだサービス残業が常態化した会社はたくさんあります。

私はブラック企業に勤めていた時は残業時間が100時間を下回った月は無く、そのおかげなのか、今の仕事でも楽に感じますし、人の数倍仕事量がきても全く動じることはありません。 

私は20代のうちに社会人として、2.3倍の経験値を積むことが出来たとも言え、そのおかげもあり、今はほとんどの方が就くことが出来ないスペシャリストの仕事に就いています。

ただ、仕事以外の経験も人生を豊かにするうえで必要なもので、私は20代をほとんど会社と仕事で費やしてしまった為、30代でいろいろと人生に行き詰まりを感じ、人生について考えることとなります。

何でも程よく広く浅く経験を積むことが心のバランスを取り人生を豊かにする近道なんだなと思う今日この頃です。

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