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ブログを通じて「魂を揺さぶり情熱を燃やせる何か」を探すゲーム制作を生業とする30代の男です。 アウトドア、インドア、なんでも好きです。

【すまないが死守だ】絶望の撤退戦「皇国の守護者」

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ユレオは週末に漫画や小説を一気読みする習慣があります。


先週末はこちらの漫画を読破いたしました。

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「皇国の守護者」は2004年から2007年まで連載された全5巻の漫画です。


ファンタジー世界が舞台の血湧き肉躍る非常に硬派な漫画です。



漫画よりも小説が有名なので目にしたことがある方が多いかと思います。


ユレオは小説版は何年か前に読んだことはありました。

 

原作者の佐藤大輔の小説を伊藤悠がコミカライズしたわけですが、


ユレオとしては「小説よりも漫画の方が10倍面白い!」

 

思うわけです。

 

小説では世界観の造語の説明が分かりにくい為、


どういうものがイメージがわかないまま読み進めてました。


漫画版を読んで初めて「あっ!こういうことか!」と思ったところが


何か所もありました。


概要説明

この漫画は架空世界が舞台とする戦記小説です。


この世界は龍が存在し、”導術”という力を使うことで龍と会話することが出来ます。


小さな島国である皇国に侵略してきた帝国との戦争が勃発し、


主人公は国土防衛の為「剣虎兵」として戦場に赴きます。

 

(「剣虎兵」は剣牙虎(サーベルタイガーの容姿を持つ巨大な虎)を引きいる部隊。主だった任務は索敵。)

 



皇国軍は最初の会戦で大惨敗を機した為、島を放棄して全軍の撤退を決定します。


主人公は「剣虎兵」部隊の上官が戦死したため野戦昇進して、


皇国軍の撤退を成功させるためのしんがり部隊として孤軍奮闘するお話です。

 

漫画版はこの撤退戦で終わっています。

 

この漫画の見どころ

敗戦が決まった戦場で指揮官となった主人公の任務は


兵827人と剣牙虎85頭で敵軍40000人を

 

10日間足止めをすること。

 


『現状はどう控え目にみても地獄だ。』


『いいか まことにすまないが死守だ』
 

主人公のこのセリフがすごく重いです・・・・

 


十中八九は戦死するであろう絶望的な状況で、


戦場でのピリピリとした緊張感と駆け引きが非常に細かく描かれています。

 


主人公は戦況を打開するために焦土化作戦を行ったり、


撤退時に井戸に毒を入れるなど、


迫りくる帝国軍に対して考えられるあらゆる方法を使って


進軍を遅らせようとします。

 

 

主人公の人間性も深く描写されており、


任務に驚くほど忠実で、戦闘時には残虐な言動を吐く一方、


部下が戦死した際には身を裂く思いで


悲しみと罪悪感を覚える姿が描かれています。

 

そんな上官と共に戦う部下も自身が戦死する可能性が高いことを


分かっていながら上官の為に渾身の働きを見せます。

 

 

戦場がテーマの漫画はいくつかありますが、


絶望的な戦況での撤退戦をテーマにした漫画は他に無いと思います。


竜や巨大な虎などが登場するファンタジーな世界観でありながら、


ファンタジーさを感じさせないリアルな描写が好感です。


近年の「異世界ファンタジー物」とは一線を画す素晴らしい漫画です。


血湧き肉躍ること間違いのない漫画ですので是非読んでみてください。