漫画のまとめ記事

おすすめの面白い歴史漫画|歴史と文化を知り熱中できる歴史マンガをまとめて紹介!【2024年版】

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■29作品を掲載!(2023年11月18日 更新)

皆さん漫画を読まれていますか?漫画には様々なジャンルがあるのですが、私はその中でも歴史漫画は結構好きです。

史実が一部でも絡むというだけで、現実世界とリンクするので漫画に対する熱中度と没入感が増し、読んでいて時間の経過をついつい忘れてしまいます。

今日は歴史漫画の中でも面白かったと思った漫画のご紹介をしたいと思います。

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はじめに

当ブログでは漫画作品への感想を以下のようなレーダーチャートで表現しております。

レーダーチャートについての説明

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あくまで個人的な視点での感想ですが、ご参考にいただければと思います。10段階評価の平均を5としております。

レーダーチャートは2種類あり、共通の漫画レーダーチャートと歴史漫画ジャンルのレーダーチャートと分けております。

単純に漫画の感想を知るには「共通漫画レーダーチャート」をご参考ください。

おすすめ漫画ランキング291作!感想/レビュー付きで絶対面白いマンガが見つかる【2024年版】 ■291作品を掲載!(2023年11月18日更新) 当ブログではこれまで様々な漫画の感想を書いてきましたが、その際にジャン...

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厳選!歴史や文化を知ることが出来るおすすめの歴史漫画(全29作品)

セシルの女王 /こざき亜衣

タイトル:セシルの女王
作者  :こざき亜衣
連載期間:2022年~
巻数  :既刊5巻(2023年10月現在)

16世紀のイングランドの政治家として実在し、テューダー朝最後の女王エリザベス1世に仕え支えたウィリアム・セシルの生涯を描いた本格的な歴史漫画です。
主人公のウィリアム・セシルは幼少の頃から王宮に伝えることを夢見ており、王に仕えることで出世を考えていたセシルは、13歳になった頃、衣装担当宮内官である父と共に、初めて王宮を訪れます。
しかし、そのころイングランドを収めていたのは暴虐な絶対君主・ヘンリー8世で、初めての謁見の際にヘンリー8世の機嫌を損めてしまい、手痛い仕打ちを受けることになります。
その後、セシルは偶然にもヘンリー8世の現王妃であるアン・ブーリンと出会い、彼女の人柄に惹かれて、アン・ブーリンを支えるために王宮に訪れ、彼女の境遇を良くし支えようと動きます。
アン・ブーリンは妊娠しており、ヘンリー8世は世継ぎとなる男児を求めていましたが、男児では無く女児がである王女エリザベス1世を出産したことで、王宮は混乱の渦に巻き込まれます
セシルはアン・ブーリンとエリザベス1世を支えるべく国王秘書長官トマス・クロムウェルに接近し、宮廷仕えとして政治家の道を歩むことになります。

この漫画は16世紀イングランドに実在し、英国史に数多く登場する政治家のウイリアム・セシルの視点から、テューダー朝における混乱と対立を描いた歴史漫画になります。
漫画というコンテンツで物語を表現すために多少の脚色が入っていますが、英国近世史に大きな動乱があった時代をわかりやすく描かれており、学習漫画としても非常に価値がある作品だと言えます。
暴君として後世に名を残すヘンリー8世の人柄や、カトリック教会との決別といった宗教問題もわかりやすく描いており、16世紀初頭のテューダー朝の世継ぎを巡る王妃問題についても解説されています。
絵柄も見やすく、キャラクターの喜怒哀楽もしっかりと表現されており、物語の流れがわかりやすく難しいテーマを読みやすい切り口で表現しています。
中世ヨーロッパの宗教による対立や、英国近世史に興味がある方には是非ともおすすめの作品だと言えます。

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ヴラド・ドラクラ /大窪晶与

タイトル:ヴラド・ドラクラ
作者  :大窪 晶与
連載期間:2018年~
巻数  :既刊6巻(2023年3月現在)

15世紀の現在の南ルーマニアに実在し、「串刺し公」という異名を持ち、ブラム・ストーカーの小説「ドラキュラ」のモデルの一人として知られる人物、ヴラド三世の実像を描いた「歴史×戦記」漫画す。
主人公のヴラド三世(ヴラド・ツェペシュ)は、1456年に南にオスマン帝国、西にハンガリー王国という2つの強国に挟まれた小国「ワラキア(現在の南ルーマニア)公国」の若き君主として戴冠します。
しかし、ヴラド三世はワラキア公国の君主としての立場にあったものの、ワラキア公国は貴族によって支配され、君主は傀儡とされ、実態としては何の力も持たない名目上の存在でした。
ヴラド三世は、君主として就任してからわずか1か月後、ハンガリー王との対オスマン帝国防衛盟約に調印しました。
しかしその直後、オスマン帝国から使者が訪れ、ワラキア公国に対して多額の貢納金を要求し、支払えばヴラド三世をワラキア公国の正式な君主と認めると伝えてきました。
ワラキア公国の実態を支配する貴族たちは、ハンガリー王国との盟約があることを理由に、ヴラド三世にオスマン帝国の要求を受け入れないよう指示します。
しかし、ヴラド三世はオスマン帝国の実態を理解しており、貢納を拒むと侵攻してくることを知っていたため、自らの権力を確立するため、貴族たちの権力を削ぎ、大国の間で生き延びるために、古くからの慣例を次々と破り、君主として苦難の道を歩むことになります。

この漫画は、現在の南ルーマニアに実在したワラキア公国の君主であるヴラド・ツェペシュ(ヴラド三世)の生涯を描いた歴史漫画と言えます。
ただ、学習漫画という意味合いの「歴史漫画」ではなく、数奇な人生を細かく描いており、漫画作品としても非常に面白く、側近などのヴラド三世を支えた人物もしっかりと描かれているため、資料的な価値もあるエンターテインメント向けの歴史漫画となっています。
日本では、ヴラド三世は「串刺し公」という異名で知られ、小説「ドラキュラ」のモデルの一人として知られており、度々狂人として描かれ、ゲームの悪役として登場するなど、それなりの知名度がある人物です。
しかし、ワラキア公国の君主としてどのような振る舞いをしてきたのかあまり知られていません。
本作品は、ヴラド三世の人物像を掘り下げるだけでなく、ヨーロッパの近代化に繋がる歴史を詳しく描いた作品で、世界史に興味がある方にはぜひとも読んで頂きたいお勧めの歴史ロマン作品だと言えます。

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レイリ /原作.岩明均 漫画.室井大資

タイトル:レイリ
作者  :原作.岩明均 漫画.室井大資
連載期間:2016年~2019年
巻数  :全6巻

時代は「長篠の戦い」の4年後(1579年)のお話で、”レイリ”という名の百姓の娘が主人公の歴史マンガです。
レイリは過去に「長篠の戦い」の落ち武者狩りの被害に合い一家を失います。その時に岡部元信に拾われて4年間育てられてきました。家族を殺された復讐の為に彼女はひたすらに強さを求め、日々木刀を振り続け、村一番の強さになります。
家族を殺されたことで自暴自棄となりつつも成長したレイリが望むことは、大恩がある岡部丹波ために「戦場で武勲を立てて討ち死にする」ことでした。
岡部はこの死にたがりの娘を戦場から遠ざけ、武田信勝(13歳)の影武者に仕立てて従事させることにします。

この漫画は原作が岩明均で漫画は室井大資で、すごい組み合わせのマンガ作品と思いましたが、原作者のパワーが強いのか「岩明均」作品の様子を呈してます。
岩明均はストーリ展開が非常に気になり、「次どうなるんだろ!」というわくわく感がたまりません。
この死にたがりの娘がどう成長していくのか、武田信勝の影武者としてどういう結末を迎えるのか、次巻が楽しみな作品です。

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ヴィンランド・サガ (VINLAND SAGA) /幸村誠

タイトル:ヴィンランド・サガ (VINLAND SAGA)
作者  :幸村誠
連載期間:2005年~
巻数  :既刊26巻(2023年2月現在)

11世紀初頭のデンマークとイングランドの周辺を舞台に繰り広げられる、ヴァイキングたちの生き様を描いた歴史漫画です。
本作で登場するデンマーク王であるクヌートは実在の人物で、ヴィンランド・サガの世界は大枠で歴史の史実をたどります。
当時はヴァイキング(海賊)が横行した時代で国の統治も安定していませんでした。そんな中で、主人公であるトルフィンは父親をヴァイキングの一団に目の前で殺され、復讐しようと”親を殺したそのヴァイキングの一団”に加わります。
親の仇であるヴァイキングのボスはトルフィンへの仕事の褒美として”トルフィンとの決闘を受ける”という関係が続きます。

このマンガは、高いストーリー性と人間ドラマがあり、主人公の成長と心理描写と変化が非常に面白いマンガです。
親の仇を討つために復讐鬼となったトルフィンは、ヴァイキングのボスの死により復讐を果たせず失意に落ちます。
その後、トルフィンは奴隷を経験することとなり、ヴァイキング時代の悪行に罪の意識を感じて苦しむことになります。
奴隷から解放された後に仲間とともに、争いも何もない国の建国を目指すという壮大なストーリーで、トルフィンの心理的描写と心境変化とその成長過程は読者を引きつけます。

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アサギロ 〜浅葱狼〜 /ヒラマツ・ミノル

タイトル:アサギロ ~浅葱狼~
作者  :ヒラマツ・ミノル
連載期間:2009年~
巻数  :既刊27巻(2023年6月現在)

時代は幕末の日本。新撰組で有名な沖田総司が主人公の歴史漫画です。物語は沖田総司が12歳の頃から始まります。
試衛館という道場に通う沖田総司は後の新選組となるメンバーである、近藤勇たちと日々剣術の稽古に励みます。
道場で剣術を磨く日々が続く中、14代将軍の徳川家持が京都に上がる際に警護として、
江戸の名のある剣豪が集められることになり、試衛館のメンバーは江戸幕府の警護の任を受けた幕府の剣士として京都へ上京して倒幕派、反幕府派と闘う任に就きますことになります。

このマンガは主人公である沖田総司の描写が非常に面白です。沖田総司は剣術の天才であるが、それ故に凡人の気持ちが解らない、世間知らずで慇懃無礼な若者として描かれています。
今まで数多くの新撰組をテーマにしてマンガや小説や映画がありましたが、この作品での沖田総司は他の作品とは一線を画しています。
殺陣のシーンの描写も細かく描かれており、剣術の世界の緊張感を感じられる作品です。
新撰組の黎明期が語られているので、歴史が好きな人にはたまらない内容です。

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薬屋のひとりごと /原作.日向夏 漫画.ねこクラゲ

タイトル:薬屋のひとりごと
作者  :原作.日向夏 漫画.ねこクラゲ
連載期間:2017年~
巻数  :既刊11巻(2023年4月現在)

春秋戦国時代の中国を彷彿させる世界を舞台とした、後宮に勤める女官が王宮内で起きる事件を解き明かす歴史ファンタジー・ミステリー漫画です。
主人公で薬屋として働く少女 猫猫(マオマオ)は医師である養父と花街で働いていましたが、薬草採取で外出した際に人さらいに遭い、後宮務めの下級女官として売り飛ばされてしまいます。
後宮務めは年季が開ければ開放される為、猫猫は年季が明けるまで後宮に勤めるつもりでしたが、王宮で起きた皇子の衰弱死の事件で死因が毒であることに気が付き、それを匿名で訴えたところ後宮の管理を担当する宦官の目に留まることになります。
猫猫は下級女官の中で読み書きが出来ることや、薬師としての知識や鋭い観察眼を持っており、玉妃付きの侍女に抜擢されて後宮で起こる様々な出来事や事件に巻き込まれることになります。

この漫画は古代中国の春秋戦国時代を彷彿させる世界観ですが、しっかりとした時代には触れておらず、また国や地域も明言していないので、「歴史漫画」として見るとかなり不自然な設定が散見されます。
私は当初「歴史漫画」として読んでいたのですが、所々で不自然な描写があったため、途中から「ファンタジー漫画」として読むようにしたところ、スッと腹落ちする内容で理解が高まりました。
ファンタジー漫画といえば「西洋」をテーマにした作品が多いですが、この漫画は「東洋」をテーマにしており、舞台が王宮という新しいタイプのファンタジー作品と言えます。
物語のメインのテーマは「事件や謎を解き明かすミステリー作品」と言え、後宮で起こる様々な出来事や事件の謎を明かしていくのですが、奥深い謎解きではなく、ミステリー好きの方には少し物足りない内容かもしれません。
ですが、テンポよく展開するストーリーや個性あるキャラクターが大変魅力的で満足度が高く、「次にくるマンガ大賞 2019」の1位に選ばれています。

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小説版はこちらです。

ヒストリエ /岩明均

タイトル:ヒストリエ
作者  :岩明均
連載期間:2003年~
巻数  :既刊11巻(2019年9月現在)

紀元前4世紀の古代ギリシアを舞台にした歴史漫画で、マケドニア王国であるアレクサンドロス大王(アレキサンダー大王)に仕えた、古代ギリシアの人物であるエウメネスの物語です。
エウメネスは、幼少期はヒエロニュモス家の次男として裕福な家庭で過ごし、子供の頃から利発で頭の良さは大人も舌を巻くほどのものでした。
ある日スキタイ人の奴隷がエウメネスが暮らすカルディアの街で殺戮を行う事件が起こり、この事件を利用して街の実権を握ろうとする者の権力争いに巻き込まれたエウメネスは、奴隷身分に墜ちることとなります。

この漫画は主人公の幼少時代からやがて当時の強国のマケドニア王国であるアレクサンドロス大王の書記官として仕えるまでの成長過程と生き様が描かれています。
裕福な家庭から奴隷を経験し、そして独り立ちしていく様は読む者を引きつけます。
また主人公の知的で当時の時代からはかけ離れた独自の思考を持ち、活躍する様も大変面白いです。
マンガの表現も高く、ストーリーの重厚感も素晴らしく、岩明均のマンガにある「早く続きを読みたい!」感がすごい作品です。

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チ。―地球の運動について― /魚豊

タイトル:チ。―地球の運動について―
作者  :魚豊
連載期間:2020年~2022年
巻数  :全8巻

紀元前4世紀から16世紀まで信じられていた宇宙の中心は地球という考え「天動説」に対して、宇宙は太陽が中心で地球が動く「地動説」は16世紀以降明らかになるがカトリック教会の教義の解釈で弾圧された歴史に触れた漫画作品です。
孤児であったラファウは合理的に生きる信条を持ち、聖職者の義父に引き取られ勉学に励み12歳で大学に合格する優秀な人物ですが、信仰の教えに背き天文学に興味を持ちます。
そのころ天文学は「禁じられた研究」とされ、思想次第では異端者として扱われる危険な学問でした。
ある日、ラファウは異端者として裁きを受けたフベルトと出会い、フベルトの提唱する「地動説」を聞いたことで天動説の矛盾に気が付き、夜空の観測の結果「地動説」を直感として正しいと信じるようになります。
ラファウは天動説では星々の動きに規則性が無くて「美しくない」と感じていましたが、地動説は矛盾を全て解決してうえで宇宙が規則的であり美しく姿になることから、カトリック教会の教義の教えに背き地動説を信じると宣言した事で命を落とします。
しかしラファウがまとめた研究資料はフベルトから引き継いだ宇宙のあるべき美しい姿「地動説」の資料と共に10年の時を経て次代の地動説を信じる者に託されます。

この漫画の宇宙の中心は地球であり全ての天体はその周りを複雑に回っていると「天動説」が信じられていた時代において、夜空を観測して天動説では辻褄が合わないことを発見した何人もの人々の記録から「地動説」が証明されるまでの物語となっています。
歴史上の人物にフォーカスした作品ではなく、キリスト教カトリック教会の教義で信じられていた「宇宙の中心は地球」という考えにより宗教裁判が行われた「宗教対科学」の構図にメスをいれた大変珍しい漫画作品となっています。
絵はおせいじにも上手だとは言えないですが、天動説が千年以上信じられていた時代に今では当たり前の「地動説」が如何に革新的な考えであったのかが漫画から伝わる構成となっており、漫画というメディアの可能性と面白さに久々に震えました。
物語は科学的知見を必要とせず、宇宙や科学に対して興味が無い方にも分かりやすく説明されており、歴史上多くの人々が夜空を眺めて星々の動きを観測した結果、どのような理由で”地球が動いている”ことに気が付いたのかが分かりやすく説明されています。
一言で行って「めちゃくちゃ面白い漫画」なので、絵で判断せずにとにかく騙されたと思って読んで見ることを強くお勧めします。

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東独にいた  /宮下暁

タイトル:東独にいた
作者  :宮下暁
連載期間:2019年~
巻数  :既刊5巻(2022年4月)

1985年の東西冷戦時代の東ドイツを舞台とした物語で、一人の女性軍人が祖国の為に尽力する姿と、社会主義陣営が支配する国の生活や文化を知ることが「歴史×ミリタリー」漫画です。
主人公で女性軍人のアナベル・フォードールは、東ドイツの特殊部隊に所属する軍人で、祖国の秩序を守り、平和のためだと信念を持って軍務にあたる模範的な軍人で、反政府組織「フライハイト」と、その組織の指導者で「フレンダー」と呼ばれる人物を追っています。
軍人として過酷な軍務をこなす生活の中で、アナベルは小さな本屋を営む日系人の青年ユキロウ・フジサキに好意を抱いており、軍務の帰りであってもユキロウに会う為に、軍服からわざわざOLのような服装に着替えて、足蹴く通っていました。
しかし、ユキロウは本屋を営む姿は仮の姿で、反政府組織「フライハイト」を率いる指導者である「フレンダー」の裏の顔があり、アナベルを反政府組織に引き入れる為に接触していました。
そんな中、反政府組織「フライハイト」の爆破テロの標的となった軍の建物でアナベルの育ての親が死亡したことで、アナベルはユキロウの正体が「フレンダー」であることに気付きます。

この漫画は1985年の米ソ冷戦時代の中で東西に分断された東ドイツを舞台にしており、社会主義国家の特殊な経済と、第二次世界大戦時のナチスドイツにも劣らない秘密警察による国民監視など、時代背景をしっかりと反映した物語となっています。
当時の東ドイツは秘密警察による徹底した監視と統制が行われ、東ドイツ国民は自国「監獄」と表現するほどの徹底ぶりで、資本主義国である西ドイツと貧富の差が生まれていたことから、ベルリンの壁が出来た後も東ドイツから西ドイツに亡命する人々が後を立ちませんでした。
そして、東ドイツでも民主化運動の波が押し寄せ、さらなる監視の強化が行われたことから、反政府組織の活動が活発になります。
この物語の登場人物は架空であり、史実ではありませんが、東西冷戦時代という実在の歴史背景の中で物語が進むストーリーは非常に引き込まれる内容となっており、社会主義国の国民の生活ぶりを知ることができる貴重な漫画と言えます。

サムライせんせい /黒江S介

タイトル:サムライせんせい
作者  :黒江S介
連載期間:2013年~2020年
巻数  :全8巻

幕末の有名人物である武市半平太が平成の世にタイムスリップして、現代の日本文化に困惑しながらも人々との交流を描く「SF×歴史×コメディ」漫画です。
主人公の武市半平太は土佐藩出身の志士で今から150年ほど前の幕末で尊王攘夷運動の中心人物でしたが、吉田東洋暗殺の黒幕との罪状で投獄されます。
しかし同志の結束は固く、武市半平太は暗殺の黒幕としての自白は得られないものの、処罰されることは避けられず投獄生活が長引く中、ある日目が覚めると平成の日本にタイムスリップしていました。
武市半平太は当初潜伏していた尊王攘夷運動の同志の手引きで脱獄出来たと思いましたが、150年後の日本には自動車や電柱など見慣れぬ物が街中な溢れており、侍として風体が目立つ事から不審人物として警察に追われることになり、獄中生活が長かったこともあり道端で意識を失った武市半平太は、世話好きで学習塾を経営する温厚な老人・佐伯に助けられます。
ひょんなことから佐伯の身内ということで匿われたことで武市半平太は平成の世で生活基盤を確保することになり、学習塾に通う子供や多くの人々と交流を持つようになります。

この漫画は幕末の有名人物がそれぞれ異なる時間軸から平成の時代にタイムスリップする物語で、幕末の日本の歴史で尊王攘夷運動がどういったものであったのかを知ることの出来る作品となっています。
SFの要素であるタイムスリップの要因などには一切触れることなく「歴史上の人物が現在に現れたらどうなるのか?」という事に焦点を絞った作品で、歴史漫画というよりもコメディ漫画の要素が強いと言えます。
主人公が幕末の有名人である坂本龍馬ではなく、悪役として描かれている事が多い武市半平太にしているところが大変面白く、武市半平太の性格や成し遂げた偉業などを知ることが出来るので、武市半平太について詳しく知らない方にとっては興味深いと思います。
この作品は幕末に活躍した人物達がそれぞれどのような関係であったのか、どのような思想で尊王攘夷運動を行っていたのかを知ることが出来るので、幕末の日本史に興味がある方には大変おすすめの作品です。

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実写ドラマ版はこちらです。

パリピ孔明 /原作.四葉夕ト 漫画:小川亮

タイトル:パリピ孔明
作者  :原作.四葉夕ト 漫画:小川亮
連載期間:2019年~
巻数  :既刊12巻(2023年2月現在)

古代中国の三国志時代に「蜀」の丞相を務めた諸葛亮孔明が、死後に日本の渋谷に若き日の姿で転移して、駆け出しのシンガーソングライターの夢を叶える為に”軍師”として活躍する「SF×歴史×音楽×コメディ」作品です。
主人公の諸葛亮孔明は三国志時代に多くの仲間と共に幾多の敵を倒してきた”歴史上最も有名な軍司”ですが、五丈原にて戦の勝敗を憂慮しながら病死します。
孔明は命が尽きる前に、”命のやり取りなどない平和な世界へ生まれ変わりたい”と願っていましたが、気が付けばハロウィンイベントが行われている現代日本の渋谷に若き日の姿で転生していました。
孔明はハロウィンに酔狂し奇抜な姿で盛り上がる若者や、クラブでの大音量で鳴り響く音楽を耳にして地獄の獄刑を受けている勘違いしますが、クラブでボーカルイベントを勤める月見英子と出会います。
英子の歌声に魅了された孔明は、シンガーソングライターの卵として駆け出しで「歌手として成功する」という英子の夢を叶える為に、”軍師”として英子のマネージャーになることを宣言し、前世では無し得られなかった、天下泰平の世を作る事を目的に”諸葛亮孔明”としての知識や才能を使って動き始めます。

この漫画は「諸葛亮孔明」というキャラクターを現在日本に甦らせて活躍を描く物語となっており、歌手である月見英子のマネージャーとして暗躍して英子の音楽活動と立身出世を描く音楽漫画となっています。
数年前に諸葛亮孔明の兵法をビジネスの現場に生かすというコンセプトで執筆されたビジネス書が数多く出版されて本屋に並びました。
そうした”諸葛亮孔明の兵法をビジネスの現場に生かす”という内容を実際の歴史上の人物が、駆け出しのシンガーソングライターのマネージャーとなって体現するという内容で、三国志や諸葛亮孔明に詳しくない方でも楽しめるようになっています。
歴史上の人物が何の隔たりもなく現在日本の文化を理解し、言葉の壁なく活動する点で言えば、もはやファンタジーとも言える内容ですが、細かなところを無視して読めば非常に面白く、「人の動かし方」や「ビジネスで成功する為の戦術」と「戦略と戦術のすみわけ」など新しい発見もある新しいタイプの漫画作品と言えます。

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キングダム /原泰久

タイトル:キングダム
作者  :原泰久
連載期間:2006年~
巻数  :既刊67巻(2023年2月現在)

中国の紀元前3世紀から紀元前2世紀の春秋戦国時代を舞台にした、大将軍を目指す主人公「信」と後の始皇帝となる秦国の王「政」の活躍を描く歴史漫画です。
戦災孤児である主人公「信」と、幼馴染で親友の「漂」は武功を立てて天下の大将軍になるという夢を抱いていました。
やがて、秦国の大臣に見出されて「漂」は仕官しますが、「政」の影武者として命を落とすことになります。
「信」は「政」に怒りをぶつけますが、「漂」との夢である大将軍になることで、「漂」の意思を次ぎ、また自らの夢でもある大将軍になる為に乱世の春秋戦国時代に身を投じることとなります。

このマンガは気読みするには少し多い巻数ですが、ストーリのテンポも良くで思った以上にサクサクと読めます。
登場人物が膨大で名前を覚えるのが大変ですが、キャラクターの描写が個性的で名前は覚えきれないけどキャラクターは分かるようになっています。
バトル要素が非常に多く、手に汗握るスピード感あふれるストーリー展開で、立身出世の様も見てて面白く、爽快感のある作品です。

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2012年にアニメ化しています。

アド・アストラ -スキピオとハンニバル- /カガノミハチ

タイトル:アド・アストラ -スキピオとハンニバル-
作者  :カガノミハチ
連載期間:2011年~
巻数  :既刊13巻(2018年9月現在)

紀元前3世紀のカルタゴと共和政ローマで起きたポエニ戦争が舞台の歴史漫画です。
カルタゴはアフリカ大陸の現チュニジアの場所に位置する国で、第一次ポエニ戦争のシチリア島を巡る初戦ではローマ軍が勝利し、その後カルタゴ軍は反撃のチャンスを伺っていました。
本作で取り扱う内容は第二次ポエニ戦争で、陸での戦闘がメインの内容となっています。
このマンガでは主人公がそれぞれの陣営にいて、ハンニバル・バルカとスキピオ・アフリカヌスの視点で物語が進められます。

本作はポエニ戦争をテーマにした史実を忠実に再現した物語となっています。ただ、人物描写に特徴が無い為か、キャラクターの個性をセリフの言い回しや言葉遣いでキャラクタを立たせているため、少し違和感を覚えることになりました。
絵柄が非常に写実的でリアルなタッチのため、ややキャラクターを覚えるのが難しい漫画になっています。
史実への忠実な描写で「過度の超人的な戦闘能力」を持つような表現が無く、戦闘に一騎当千のようなマンガ的な派手さはなく、少々漫画ライクにした歴史文庫のようなテイストです。
当時の戦闘の記録や文化的な描写がものすごく細かく描いており、軍事考証に忠実で非常にまじめな歴史漫画として仕上がった作品です。

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イサック /原作.真刈信二 漫画.DOUBLE-S

タイトル:イサック
作者  :原作.真刈信二 漫画.DOUBLE-S
連載期間:2017年~
巻数  :既刊13巻(2022年12月現在)

戦国時代末期の大坂夏の陣から4年後の1620年、ドイツを舞台にした歴史漫画。平戸から旅立った一人の侍が三十年戦争期のヨーロッパで傭兵として戦場に立つ物語です。
主人公の侍の名はイサックといい、恩師である親方の仇討ちと奪われたものを取り戻すためにはるばる日本から海を渡りヨーロッパという未知の土地へやってきます。
イサックは義理人情に篤く傭兵としての責務を果たし、常識を超える狙撃を行い不利な戦況をひっくり返すなど大活躍を見せます。

イサックは侍でありながら種子島(火縄銃)を巧みに扱い、狙撃と早撃ち得意とする銃士で、甲冑と刀と種子島で武装した日本人の侍がヨーロッパの戦場で活躍する様は今ままでに無かった切り口のマンガです。
イサックの持つ火縄銃の種類は狭間筒と言い、通常の火縄銃に比べ弾丸重量のわりに銃身を長く設計されたもので、有効射程は2-300mと言われています。
まだまだ多くのストーリーが語られていないため、今後の展開が非常に気になる作品です。

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ホークウッド /トミイ大塚

タイトル:ホークウッド
作者  :トミイ大塚
連載期間:2013年~2016年2月
巻数  :全8巻

実在の人物であるジョン・ホークウッド(1320年~1394年)を題材にした歴史漫画で、百年戦争の前半時期に活躍したイングランド出身の傭兵隊長のお話です。
“白鴉隊”という傭兵隊を率いる傭兵隊長ジョン・ホークウッドはイングランドの陣営として地方の戦場に傭兵として参加し、傭兵家業を生業としてました。
当時の傭兵とは大儀よりも「金を払う雇い主」を重視する為、戦場によって陣営がころころと入れ替わることもあったようです。
そんな中、ホークウッドと“白鴉隊”は王子との出会いがきっかけで、百年戦争という大きな戦いに巻き込まれていきます。

騎士道精神を重視され、戦いの形式が重んじられる時代にホークウッドは「とにかく勝てばいい」という考えを持っていました。
どうやら「勝つためなら手段を択ばない」という考え方はこの時代では異質なものだったようです。
ホークウッドが活躍したこの時期は戦場のしきたりや戦闘方法などの考え方が大きく変化していた時期で「騎士の時代」の終わりでもありました。
イングランドの長弓兵部隊がフランスの重装騎兵を破った有名な戦いである「クレシーの戦い」がマンガで描かれており、戦場の歴史的な変化を知ることが出来る価値ある歴史漫画です。

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狼の口 〜ヴォルフスムント〜 /久慈光久

タイトル:狼の口 ~ヴォルフスムント~
作者  :久慈光久
連載期間:2010年~2016年11月
巻数  :全8巻

14世紀のヨーロッパのアルプス山脈を舞台にした歴史漫画です。
交通の要所であるザンクト・ゴットハルト峠は、森林同盟三邦が支配し権利と自由をもたらしアルプス山脈で生活する人々に交易による大きな利益をもたらしていました。
しかし、峠の権益を狙うオーストリア公ハプスブルク家によって占領され、圧政が敷かれてしまいます。
ハプスブルク家によってザンクト・ゴットハルト峠に「狼の口(ヴォルフスムント)」と呼ばれる関所が設けられ、人々の行き来が制限されます。
これに対して森林同盟三邦の闘士たちは、様々な犠牲を払いつつ、ゴットハルト峠を取り戻すため、来るべき叛乱のための準備を進めていきます。

当時の生活様式が細かく描かれており、また戦場での甲冑や武器、兵器等がどのように運用されていたかを知ることが出来るマンガです。
ただ、拷問シーン等のショッキングな描写があることや、文字通り「屍を踏み台にして超えていく」シーンがある等、多少読者を選ぶかもしれません。
しかしこのマンガは実在の史実を元にしているため、こういった出来事が実際にあったことで、現在のスイスがあるということを知ることのできる貴重なマンガです。

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信長のシェフ /西村ミツル

タイトル:信長のシェフ
作者  :西村ミツル
連載期間:2011年~
巻数  :既刊22巻(2018年10月現在)

現在の料理人が戦国時代にタイムワープし、当時の有力大名である織田信長に仕え、戦国時代の歴史に介入していく壮大なグルメ料理歴史漫画です。
主人公でフレンチ(西洋料理)の料理人である葛城賢一郎(ケン)は、永禄11年(1568年)の戦国時代にタイムスリップした際に自身の記憶を失ってしまいます。
自分自身が誰で、これまでどんな生活を送ってきたのかといった記憶は失っていますが、自分が平成の日本で生活していて、今いるこの地は過去である戦国時代であることは認識しており、知識や教養といった記憶は失っておらず、料理や野草の知識、日本史において大きな合戦や歴史上の出来事は覚えています。
ケンは料理の知識が深く、有機農法や調味料の作り方や当時の日本にはない食材を使った料理など幅広い料理とそれにまつわる知識を使うことで京の都で評判になるのですが、そのケンを織田信長は自分の料理頭に取り立てることになります。

この漫画は現在の知識と教養を持った料理人が、戦国時代真っ只中の1568年にタイムワープをするという突拍子もない展開から始まりますが、当時の歴史や文化を調べた上でのお話となっており、フィクションではありながら歴史をしっかりと土台にした物語となっています。
いきなり戦国時代に放り出された状態で一人で生き抜くために、料理人としてのスキルを使い当時の日本にはない料理方法や調味料を生み出し、京の都で評判になったことで、歴史上の人物である織田信長と関わりを持つことになるのですが、結果的にケンは歴史に介入することになり、史実とは異なる歴史展開を見せることになります。
歴史通りの結末ではなくなることが予想され、今後どのような物語展開になるのか、大変楽しみな漫画です。

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2013年には実写ドラマ化しています。

アンゴルモア〜元寇合戦記〜 /たかぎ七彦

タイトル:アンゴルモア ~元寇合戦記~
作者  :たかぎ七彦
連載期間:2013年~
巻数  :既刊11巻(2019年9月現在)

舞台は日本の北九州、元寇(文永の役・1274年)の対馬の戦いを描く歴史漫画です。
主人公である朽井迅三郎を含む罪人達は、鎌倉幕府によって流人として対馬に流刑されます。
流人たちが対馬に着いて知らされたのは、蒙古・高麗軍の大軍団が日本に向かっており、流人たちは高麗軍と戦うために送られたということでした。
海を軍船で埋め尽くすの蒙古・高麗軍の兵力に対して圧倒的に不利な状況の中、朽井迅三郎は守護・戦国大名の宗氏勢とともに蒙古・高麗軍を迎え撃ちます。

様々な漫画が世にありますが、元寇をネタとして扱った漫画は初めて目にしました。
「元寇」という史実はありますが、主人公の朽井迅三郎は架空の人物で、対馬の流人「口井兄弟」をモデルにしたと作者があとがきで語っています。
アンゴルモアは元寇に脚色を加えてエンターテイメント性を高めた歴史漫画という位置づけです。
しかし、日本の鎌倉時代の様式や文化を感じられ、対馬の独自文化を知ることの出来る興味深いマンガで、元寇からどうやって日本を守ることが出来たのか、結末が大変気になります。

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センゴク シリーズ /宮下英樹

タイトル:「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク一統記」「センゴク権兵衛」
作者  :宮下英樹
連載期間:2004年~
巻数  :
「センゴク」全15巻
「センゴク天正記」全15巻
「センゴク一統記」全15巻
「センゴク権兵衛」既刊22巻(2021年2月現在)

「センゴクシリーズ」は、複数部構成になっており、「センゴク」「センゴク天正記」「センゴク一統記」「センゴク権兵衛」という順になっています。
日本の戦国時代真っ只中が舞台の歴史漫画で、日本人なら誰でも知っている武将が数多く登場します。主人公の仙石権兵衛秀久は稲葉山城の戦いで敗れたのち、織田信長に捕らえられ、その部下として織田家中に迎え入れられます。
仙石権兵衛秀久はそれほど有名な武将ではありませんが、大敗からの挽回で武勲を上げた武将として知られています。
合戦に明け暮れる中で仙石権兵衛秀久は、織田信長や羽柴秀吉など錚々たる戦国時代の名将に仕えて戦場を駆け巡り立身出世しいきます。

このマンガは作者が「徹底してリアルに戦国時代を描写した作品」を目指したマンガで、非常に戦場での戦闘描写がリアルです。
弓が戦場では非常に強力な武器であったり、騎馬兵も戦闘になると下乗して戦い、騎乗しながらでは槍は扱えない、鉄砲の銃弾を竹の束で防ぐ等、初めて知る描写がてんこ盛りです。
これは作者がしっかりと歴史資料を調べており、中には作者自身が調査して調べた内容もあり、この作品に対する思い入れが伝わってきます。
この作品では仙石権兵衛秀久以外のマイナーな武将が登場して、物語の中で重要な役割を果たします。
歴史物が好きな方でもこの漫画で新しく知ることがいくつもあると思います。

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アルテ /大久保圭

タイトル:アルテ
作者  :大久保圭
連載期間:2013年~
巻数  :既刊15巻(2022年12月現在)

物語は16世紀初頭のイタリア・フィレンツェが舞台の歴史漫画です。
当時のフィレンツェはルネサンスの文化活動が盛んで、当時のヨーロッパ中に広がっていました。
貴族出身の主人公アルテは画家工房への弟子入りを志願します。
当時は男尊女卑の傾向が強く、女性が職人として生きていくということは世間の目からは変わり者として見られました。
アルテは何があっても落ち込まず前向きな性格で、周囲の人の手助けを受けながら画家として職人として成長していきます。

ルネサンスは古典古代(ギリシア、ローマ)の文化を復興しようとする文化運動で、ヨーロッパ全体に多大な影響を与えています。
現在のヨーロッパ全体にもその様式美が多く残っており、ヨーロッパ文化そのものの方向を決定付ける文化運動でした。
この時代は多くの職人が活動し、様々な建造物や絵画、工芸品などが残されています。
このマンガはこうした創作的な文化や当時の習慣などを知ることができます。
人物も背景も詳細に描かれており、創作活動における技術的な説明もあるなど、大変好奇心を刺激するマンガです。

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アニメ版はこちらです。

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン /磯見仁月

タイトル:傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン
作者  :磯見仁月
連載期間:2019年~
巻数  :既刊7巻(2022年8月現在)

18世紀のフランスを舞台にした実在の人物マリー・ジャンヌ・ベルダンを題材とした物語で、当時のフランスの文化やファッション業界に与えた業績を読み取る事が出来る「歴史×ファッション」漫画です。
主人公のマリー・ジャンヌ・ベルダンはフランスの地方都市アブヴィルで「髪結い」を生業としていましたが、髪結いだけではなく帽子商としての一面を持っていました。
ベルダンはファッションデザイナーとしてのセンスや針子の腕に自信を持っており、より高みを目指す為に当時の最新の流行の発信地であるパリに単身乗り込みます。
パリに移ったベルダンは針子として実績を重ねて、やがて貴族からも注文が舞い込むようになり、より大きな仕事を得るために当時では非常に珍しい男性の庇護を受けずに女性としての仕立屋(モード商)を開業することになります。
その後、ベルサイユ宮殿へ出入りする貴族や職人の人脈を頼りに王妃マリー=アントワネットの信頼を勝ち取り、王妃の寵愛を受けて「フランスのモード大臣」と呼ばれるファッションデザイナーの祖としての歴史を歩むことになります。

この漫画は歴史上の実在の人物であるマリー・ジャンヌ・ベルダンを主人公とした物語で、ベルダンの生涯を語る歴史的テーマを題材とした漫画です。
歴史書ではなく商業誌として連載するにあたり、人物像や歴史的なエピソード等には脚色が入っていますが、大まかな歴史の流れや成し遂げた実績については史実に倣う形でストーリーが進みます。
また、当時の世界最先端のファンション業界の事情や、ヨーロッパ各国の国家間のパワーバランスなど歴史事情が細かく描かれ、ファンション業界の流行の発信の方法といった現在にも通じる史実が分かりやすく語られており、ファンション業界の歴史書として見ても大変面白い構成となっています。
また、物語の冒頭で王妃マリー=アントワネットが断頭台で処刑される流れが描かれ、フランス革命後のベルダンの足取りなども語られるストーリー展開が予想されるなど、波乱万丈のベルダンの人生を語る大変面白い漫画です。

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太陽と月の鋼 /松浦 だるま

タイトル:太陽と月の鋼
作者  :松浦 だるま
連載期間:2020年~
巻数  :既刊4巻(2022年5月)

刃物を含めてあらゆる金属に触れることが出来ない不思議な力を持つ下級武士の元に、突然嫁いできた異様に美しい嫁と、その後に現れる”呪”の力を持つ陰陽師達との争いを描いた「歴史×ファンタジー」漫画です。
主人公で下級武士の竜土鋼之助は4年前まで江戸市中の警備である大番勤務に就いていましたが、武士でありながら「刃が怖い」という理由でお役御免となり、食うにも困る困窮した生活を送っていました。
鋼之助はあらゆる金属にふれることが出来ない特異体質の持ち主で、武家の長男として生まれ、幼少のことから立派な武士になるために努力をしてきましたが、あらゆる金属が触れる前に捻じ曲がる原因不明の力が仇となり、母親が暴漢に斬られた際に助けることが出来ず、「自分が刀を握れたら母を助けることができた」と、後悔の念を抱きながら生きながらえていました。
ある日、鋼之助は「刀が怖い」ことを馬鹿にしてきた武士たちと争いになり、一方的にやられて川に討ち捨てられ、沈みゆく中で死を覚悟しますが、意識を取り戻すと自宅に戻っていました。
わけが分からず思考を巡らせていたところ、見知らぬ老人が訪ねてきて、鋼之助に縁談の書面と支度金100両を手渡します。
突然の訪問者と不可解な縁談に混乱する鋼之助でしたが、明日もわからぬ貧しさに結婚を承諾し、鋼之助の元に異様なほど美しい娘、月が嫁いできます。

この漫画は物語の舞台が江戸時代の後期となっており、下級武士は生活に困窮することも珍しくない時代で、その時代の文化の特徴や、江戸で暮らす民の様子などがしっかりと描かれています。
主人公である鋼之助は幼少の頃より、あらゆる金属に触れることが出来ない不思議な力を持っており、なぜそのような力を持っているのかは明らかにならないまま、武士として奉公していたところ、突然降って湧いてきた不可思議な縁談で嫁、月を迎え入れます。
ただ、その嫁も正体がわからぬ謎の存在で、鋼之助は当初は訝しみながらも様子を見ていましたが、献身的にかいがいしく鋼之助に仕える姿に、やがて打ち解けていきます。
しかし、月を連れ戻そうとする陰陽師との争いになり、月は攫われることとなり、鋼之助は月を連れ戻すために人知を超えた力を持つ者たちとの争いを選びます。
鋼之助の持つ不可思議な力と、なぜ鋼之助の元に異様なほど美しい娘が嫁いできたかなどの謎が次第に明らかになっていくミステリー要素もある作品となっています。
絵柄が特徴的で読みやすく、キャラクターの喜怒哀楽もしっかりと描かれており、表紙などのカラーページが特別魅力的で、今後の展開が気になる漫画作品です。

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ふしぎの国のバード /佐々大河

タイトル:ふしぎの国のバード
作者  :佐々大河
連載期間:2015年~
巻数  :既刊10巻(2023年4月現在)

この漫画は実在したイギリス人の女性冒険家イザベラ・バードを題材とした歴史漫画です。
イザベラ・バードは当時世界的に有名な冒険家で、1878年に通訳者の伊藤鶴吉と共に横浜を起点として日光から新潟へ抜け、日本海側を経由して蝦夷地(北海道)を目指す旅をします。
当時の日本人でも避けるような地を経由する旅は非常に厳しいものになり、はっきりとした経路の記録もない状況での未開の地である蝦夷地を目指すことになります。
ただこの旅は厳しい道のりであると同時に江戸文化圏とは異なる地方の日本の文化と習慣を体験することとなりました。

この漫画はイギリス人の女性冒険家イザベラ・バードが元となったお話ですが、漫画にするため脚色が加えられています。
イザベラ・バードはマンガでは若い女性(20代)として描かれていますが、史実では日本に訪れた時の年齢は40代だったそうです。
伊藤鶴吉はマンガの描写は史実通り20代で描かれています。
とはいえ、このマンガでは実際の旅行記「日本奥地紀行」をかなり細かくマンガというメディアに落とし込んでおり、明治初期の江戸時代の文化が残る当時の日本の姿と江戸文化圏から離れた地方の文化がどのような状況であったかを知ることができる大変興味深い内容になっています。
日本人の知らない日本を知ることのできるマンガで、今後蝦夷地の文化が紹介されると思うと楽しみです。

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エマ /森薫

タイトル:エマ
作者  :森薫
連載期間:2002年~2006年5月
巻数  :全7巻

1890年代のイギリス・ロンドンが舞台の歴史漫画で、この時代はヴィクトリア朝時代と呼ばれ、産業革命による経済が著しく発展した時期でイギリス帝国の絶頂期でした。
主人公のエマは、生まれて間も無く両親を喪い孤児として、地方の貧しい漁村で叔父夫婦と生活していましたが、ある日人さらいにあいロンドンへ連れてこられました。
隙をみて逃げ出したエマは生き延びるために仕事を探します。
家庭教師を引退して隠遁生活を送っている老婦人のケリーに雇ってもらい、同時に教育を受けて一人で切り盛りするメイドとして成長しました。
ある日、ケリーの元に元教え子で貴族であるウィリアムが訪れ、ウィリアムはそこで出会ったメイドであるエマに一目惚れします。

メイドブームは90年代からありましたが、この漫画は日本での一般の人向けにメイドに関する認識を広めた漫画だと思います。
ヴィクトリア朝時代のイギリスの文化が描かれており、生活習慣から食文化まで非常に細かく描写されています。
面白いのは庶民の文化と貴族の文化の違いを一つのマンガ作品で知ることができ、産業革命による目覚ましい進歩と古き時代の階級社会が入り混じる、歴史的にも非常に面白い時代をマンガで知ることができて、森薫のマンガ作品は非常に描写が細かいので絵を見ているだけでも楽しめます。

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2007年にアニメ化しています。

江戸前エルフ /樋口彰彦

タイトル:江戸前エルフ
作者  :樋口彰彦
連載期間:2019年~
巻数  :既刊6巻(2022年7月)

江戸時代に異世界から現世に召喚されたエルフが神社の御神体として祭られ、400年間の歴史の生き証人として現在の東京で生活を送る「異世界召喚×日常系×歴史×ファンタジー」など様々なジャンルが折り重なった漫画です。
主人公で女子高校生の小金井小糸は江戸時代より400年以上の歴史を刻む「高耳神社」の巫女として先代から引き継ぎ、御神体にて神様として祭られているエルフのエルダの世話係としてお役目をはたしています。
エルダは江戸時代に小糸の先祖が異世界から召喚して以来、江戸に住み続けており、将軍徳川家康から「自分の代わりに江戸を、この国を見届けてくれ」との約束を受けて高耳神社の神様として歴史を見届ける役目をはたしています。
しかし、エルダは外に出ることを嫌い俗物思考で文明を満喫するダメな性格の持ち主で、引きこもり生活が長引いていることもあり、オタク的知識が増えて神様とはかけ離れた俗世的な生活を続けていました。
小糸はエルダの引きこもっているダメな奴と思いつつも神様として崇拝し、巫女としてのお役目を果たしながらエルダと共に東京を見て回る約束をします。

この漫画は長命種でファンタジー世界の住民であるエルフが江戸時代に召喚されてから現代まで神様として祭られているという設定のお話しで、良くある「異世界召喚モノ」とは逆の設定となっています。
エルフでありながら日本文化の歴史に詳しいエルダは、”おばあちゃんの知恵袋”的な知識を見せつつ、江戸文化の名残やそれがどのように現在に至り変化してきたのかなどを分かりやすく語り、読むだけでマメ知識が身に付きます。
世界観は下町文化と江戸文化の名残が感じられる東京都中央区月島を舞台にしており、登場する建物や通り等は実在する場所ばかりです。
エルダはエルフでありながら見た目以外はエルフらしさが一切無く、典型的な引きこもりの人物で、ファンタジー要素はほとんど無くてジャンルをあえて選択するとすれば「日常系漫画」と言え、淡々と読み進めるには丁度良い作品です。

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羽人 /宮尾行巳

タイトル:羽人
作者  :宮尾行巳
連載期間:2021年~
巻数  :既刊2巻(2021年12月現在)

古代中国にまつわる不老不死の術を次なる徳治者に与えて荒れた世を新たな夜明けに導く「羽人(うじん)」の伝説を描く歴史ファンタジー漫画です。
暁国の総大将である蒼風洪(そうふうこう)は暁国第16代皇帝の護衛の任務で巡幸に動向しており、1ヶ月をかけて暁国の北端の地までたどり着きます。
この巡幸の目的は表向きは辺境視察ですが、真の目的は年老いた皇帝が自身の寿命が近いことを悟り不老不死の伝説である「羽人(うじん)」を探すことでした。
蒼風洪は羽人は伝説上の生き物で皇帝の先は短いことから、ありもしない不老不死に縋ろうとしていると考え、皇帝の逝去が近いと判断して同行している次期皇帝の第一候補である皇太子の後ろ盾になるべく恩を売り込もうとしていました。
そんな中、皇帝一行は歓迎の宴が開かれている最中に蛮族の襲撃を受け、蒼風洪は皇帝と皇太子と共に命辛々脱出を図りますが追い詰められます。
もはや万事休すとなったところ、皇太子が皇帝の胸を刺して皇帝のもつ「宿命」を受け継ぐよう促し、皇帝は羽人に変化した後に皇太子に乗り移りました。
実は暁国は建国以来200年余り”羽人”としての力を代々受け継いでおり、皇帝から皇太子へと羽人の力が引き継がれ、皇太子は羽人の力を使い蛮族を撃退します。
蒼風洪はその「宿命を引き継ぐ」現場を見てしまったが為に、謀反を起こした罪人として冤罪をかけられ捉えられます。

この漫画は日本ではあまり馴染みのない古代中国の空想上の生き物である「羽人(うじん)」をテーマにしたファンタジー漫画となっています。
「羽人」とは厳しい修行を経て人の理から解き放たれた仙人が、さらに厳しい修行を積むことで身体に羽毛が生えて仙人の世界に登っていく”仙人の理から解き放たれた姿”と考えられており、「神山思想」として現代でも残っています。
日本ではファンタジーを題材にした作品の多くが中世ヨーロッパを題材にしており、ドラゴンやゴブリンといった生物が闊歩する世界観がメジャーですが、古代中国にも様々な伝説が存在し、羽人をテーマにした漫画は他の作品に無い珍しいものとなっています。
また、羽人はクリーチャーというより「思想」として信仰されていることから、古代中国の持つ歴史文化を垣間見ることができるので、珍しいファンタジー漫画を読んでみたいと考えている方には是非お勧めする作品です。

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ジゼル・アラン /笠井 スイ

タイトル:ジゼル・アラン
作者  :笠井 スイ
連載期間:2009年~
巻数  :既刊5巻(2017年8月現在)

20世紀前半のヨーロッパが舞台の歴史漫画で、舞台の国は明記されていませんが、登場人物名や町並みからフランスと推測されます。
資産家の娘のジゼルは訳あってアパートの大家をして生活しています。
世間知らずのお嬢様であるジゼルはある日「何でも屋」を開業することにしました。
アパートの住民で小説家となる夢みる青年エリックは家賃滞納を理由に大家のジゼルが
開業した「何でも屋」の助手として手伝うこととなります。

このマンガは舞台がヨーロッパであることはわかるのですが、どの国であるかははっきりと書かれていません。
登場人物名や町並みからフランス・パリと思われますが、文字が英語表記であるため、”ヨーロッパのあたり”と解釈するしかありません。
ただ、飲み物にレモネードが登場し、トラムに乗車するシーンがあるので、20世紀前半のフランス・パリと考えてよさそうです。
ジゼルが開業した「何でも屋」で様々な事件に巻き込まれ、解決していく様はテンポよく読むことができます。
世間知らずのジゼルの成長を描く内容で、丁寧な描写と当時の文化を楽しめる非常に面白い作品です。

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乙嫁語り /森薫

タイトル:乙嫁語り
作者  :森薫
連載期間:2008年~
巻数  :既刊14巻(2022年12月現在)

物語は19世紀後半の中央アジアのカスピ海周辺の地域が舞台の歴史漫画です。
当時では”行き遅れ”の年齢である20歳の花嫁アルミと、花婿で12歳のカルルクの夫婦を中心とした北方の移牧民の生活を描いた物語です。
アルミは「弓の名手」「姐さん女房」「狩りが得意」など様々な特技を持つ活発な女性です。
当初は夫で年下でもあるカルルクに対して被保護者的な対応をしていました。
ある日、親族の争いに巻き込まれ、部族同士の争いに発展し、アルミはさらわれそうになりますが、夫であるカルルクの活躍もあり無事に助け出されます。
この時アルミはカルルクの成長に伴い男性としての魅力を感じ始めます。
このアルミ以外にも複数の乙嫁が登場し、作中の中で様々な物語が展開します。

このマンガは中央アジアというあまりなじみのない地域を題材にしており、北方の移牧民の文化を知ることのできる大変貴重なマンガで、衣装や布地、装飾品、工芸品などの描写が非常に描きこまれており、ただただ美しい限りです。
特に彫刻や刺繍などは緻密に表現されており、見る者の目を奪います。
物語も様々な乙嫁が登場することで話の展開が面白く、マンガとしても非常に楽しめます。

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ゴールデンカムイ /野田サトル

タイトル:ゴールデンカムイ
作者  :野田サトル
連載期間:2015年~2022年
巻数  :全31巻

明治37年、日本の北海道(蝦夷地)を舞台にした歴史漫画です。
日露戦争直後に北海道にやってきた主人公の杉元佐一は戦死した親友の遺言である「妻の眼病を治してやりたい」という願いをかなえるため、北海道に一攫千金を夢見て砂金の採集をしていたところ、ある囚人がアイヌから金塊を奪い埋蔵金として隠しているとの噂話を耳にします。
当初は与太話と疑うも証拠となるものの一部を目にしたことで事実であると確信を持つことになります。
探索を続ける杉元は、ヒグマに襲われますがアイヌの少女・アシㇼパに救われます。
話の中でアシㇼパの父が金塊を奪われて殺されたことを知り、金塊を手に入れアシㇼパの父の仇を討つことを条件に協力を求めます。

このマンガはアイヌの文化についての描写と情報量が非常に素晴らしいです。
特に食文化に関する内容は詳細で、調理方法や加工方法が事細かく描かれています。
狩りについても非常に詳細な内容が描かれており、アイヌ人はどうやって獲物を狩っていたのか、その獲物をどのようにさばいていたのか、日本人が普段の生活で絶対に知ることのないアイヌ文化を「これでもか!」というぐらいに描かれています。
アイヌの習慣や言語等の生活文化にも触れており、とにかく知らなかったことだらけで
北海道の歴史を知るうえで手助けになることは間違いありません。
コミカルで下ネタが含まれる内容ですが、「アイヌ文化を知ることのできるマンガ」ということであれば追従を許さない情報量です。

【まとめ買い】 ゴールデンカムイ [Kindle版]

2018年にアニメ化しています。

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最後に

歴史漫画はただ楽しむだけでなく、史実と歴史、異なる文化圏の様相を知ることができる大変面白いジャンルです。

繰り返し読んでも面白く、同じ歴史テーマでも作者が異なればまた別の楽しみがあります。

他のお勧めの歴史漫画がありましたら記事にしていきたいと思います。

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