心理・ライフハック

【不安や恐怖を無くす方法】”気が付く”ことで負の感情から克服できるお話

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こんにちはユレオです。

人は誰しも不安や恐怖から無縁でありたいと思うものですが、皆様は心穏やかに日々を送られていますでしょうか?

不安や恐怖をはじめ、人の心を乱す心理というのは言葉として分類すると次のようなものがあります。

「不安」「恐怖」「怒り」「嫉妬」「執着」

こういった心を乱す心理は外的な要因で発生することがありますが、多くの場合が起きてもいないのに頭の中で「思考と想像を膨らませて」生み出し、それをあたかも現実に起きていると誤認して心を乱されるわけです。

外的要因と言われてもピンとこないかと思うので、一つ具体的な例を挙げてみましょう。

例えばあなたは会社に向かう途中の電車内でふと気が付きます。

  1. 「そういえば家の玄関の鍵締めたっけ・・・」
  2. 「しまった!!リビングの棚に現金50万円を置いたままだ。」
  3. 「そういえば先月隣のマンションに泥棒が入ったらしいよな・・」
  4. 「どうしよう!50万が奪われるかも・・・ 家賃が払えなくなり家を追い出される。」

会社に向かっているあなたは突然不安に感じてすぐにでも家に戻ろうとやきもきして落ち着かなくなるのですが、これは現実では鍵が開いたままか閉まっているかという事象にすぎません。

しかし想像を膨らませた結果、経済的な困窮陥るかもしれないという不安に心が支配されてしまったわけです。

本日は負の感情から克服する方法として、「気が付く」ことで不安や恐怖をなくすお話しをしたいと思います。

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思考は止めることが出来ない

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人はどうして起きてもいないことを予想し、それに対して負の感情を抱くのでしょうか?

これは人の進化の過程で危険から回避するために、事前に危険を予測するという素晴らしい能力が備わっているのですが、その能力は時に強力働き「起きてもいない事」に恐怖し慄き、不安を感じ、平常な心を奪います。

さて、少しだけ話が変わりますが、あなたは自分の意志で心臓の動きを止めることが出来ます?

当然止めることはできませんし、止めることが出来てしまったら大変なことになります。

また、心臓と同様に胃の消化や腸の蠕動(ぜんどう)運動は止めることが出来ません。

このように人は生命活動を維持するうえで絶対に止めることが出来ない身体の働きがあり、それは人の体の構造としてのルールとも言えます。

そして、このルールと同様に人は「思考」を止めることは出来ません。

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思考は意識的に止めることが出来ないものである

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普段意識することは無いかと思いますが、常に脳は何かを考えていたり情報を処理しています。

目に映るものを見て物事を無意識に判断したりしているのは、意識とは別に脳が働いているからであり、人の頭の中では1日に6万回も思考が生まれては消えていきます。

こうした無意識に生まれる思考はコントロールして止めたりすることが出来きません。

試しに10分間「何も考えない」というのをやってみてください。

この「何も考えない」というのは瞑想を経験すればわかりますが、特別な訓練をしていない方は瞑想をしてもあれこれと考えが勝手に浮かびあがりますし、訓練した方でも10分もの間、思考を一切しないということは大変難しいものです。

人は心臓や内蔵の動きを意志で止めたり出来ないのと同じで、思考は意志では止めることが出来ないようにできています。

負の感情が生まれたときは気が付くことが重要

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先ほど少し触れましたが、「思考自体」は悪いものではなく、むしろ危険を予測して回避する行動を選択させるとても優秀な”自己防衛機能”です。

ただ、この自己防衛機能が働きすると、自身がそれに騙され起きてもいない事やすでに解決したことなどを思い起こしてその場に存在しない「不安」「恐怖」「怒り」「嫉妬」「執着」を感じさせ、それに騙されたあなたは「思考と想像を膨らませて」あたかも現実に目の前で起きているように感じ取るわけです。

ではどうすれば良いかと言うと、ただ「気が付けば」良いだけです。

  1. 思考は悪いものではない。むしろ社会生活を送るうえで必要不可欠なものです。
  2. あなたが今感じている不安や恐怖は”目の前に起きているもの”なのか?
  3. ”目の前で起きていない”のならば、それは「思考の自己防衛機能」の働きすぎが要因である。
  4. 自身が思考に騙されているということに”気が付く”。

この「④」の答えである「気が付く」ということを心がけておくと、心が乱されたときにすぐに平常心の戻ることが出来ます。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」という故事ことわざをご存知ですか。

「幽霊だと思って恐れていたものは、よく見たら枯れたススキの穂だった」というお話で、疑心暗鬼で物事を見ると悪いほうに想像が膨らんで、ありもしないことに恐れるようになるという意味です。

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」という故事ことわざをご存知ですか。

坊さんを憎いと思うと、その坊さんが着てる袈裟までが憎く思うというお話で、袈裟はただの袈裟でしかないのに想像と怒りによって冷静な判断を失います。

こうした問題も「気が付く」ことができればただの「枯れ尾花」と「袈裟」でしかないことが分かります。

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まとめ

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ここまで負の感情から克服する方法として、「気が付く」ことで不安や恐怖をなくすお話しをしてきました。

「不安」「恐怖」「怒り」「嫉妬」「執着」といった心理で心が乱されることがあったら一呼吸おいてゆっくりと以下のように考えてみてください。

まとめ
  1. あなたが今感じている不安や恐怖は”目の前に起きているもの”なのか?
  2. ”目の前で起きていない”のならば、それは「思考の自己防衛機能」の働きすぎが要因である。
  3. 自身が思考に騙されているということに”気が付く”。

こうして気が付くことが出来れば心を乱された内容の正体は”些細なもの”か、もしくは”存在しないあなたの空想”であったりします。

生活の中で不安や恐怖等を感じて心が乱されたとき、”気が付く”という行動を選択肢の一つとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

本日お話しした考えは以下の書籍で詳しく書かれています。

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