情報・知識

引き寄せの法則を科学的に考える│量子力学の世界との引き寄せの法則について

f:id:soul-vibration:20180404205148j:plain

こんにちはユレオです。

世の中科学の進歩で物事が明らかになり、それがいつの間にか常識として知られるようになった物事はいくつもあるかと思います。

例えばその昔、地球は宇宙の中心に位置して、太陽が地球の周りをまわっていると考えられた天動説があり、現在常識として捉えられている太陽の周りを地球が回っている地動説は、その当時は全く信じられておらず非常識な考えと思われていました。

【天動説とは】

天動説、または地球中心説(英: Geocentrism)とは、地球は宇宙の中心にあり静止しており、全ての天体が地球の周りを公転しているとする説で、コスモロジー(宇宙論)の1つの類型のこと。大別して、エウドクソスが考案してアリストテレスの哲学体系にとりこまれた同心天球仮説と、プトレマイオスの天動説の2種がある。単に天動説と言う場合、後発で最終的に体系を完成させたプトレマイオスの天動説のことを指すことが多い。現在では間違いとされる。

引用元:Wikipedia

天動説は紀元前4世紀の頃から存在しており、地動説が登場する16世紀ごろまで広く信じられており、人類の有史の中で多くの人々が地動説が信じるようになったのは極最近です。

【地動説とは】

地動説とは、宇宙の中心は太陽であり、地球は他の惑星と共に太陽の周りを自転しながら公転している、という学説のこと。宇宙の中心は地球であるとする天動説(地球中心説)に対義する学説であり、ニコラウス・コペルニクスが唱えた。彼以前にも太陽を宇宙の中心とする説はあった。太陽中心説(英: Heliocentrism)ともいうが、地球が動いているかどうかと、太陽と地球どちらが宇宙の中心であるかは厳密には異なる概念であり、地動説は「Heliocentrism」の訳語として不適切だとの指摘もある。

引用元:Wikipedia

この地動説についても観測の結果、宇宙の中心は太陽ではないということが分かり、次々と新事実が発見され、世の中の常識が常に書き換わっています。

今日は現在では非常識な考えが、実は観測や科学技術の進歩により真実になりうるかもしれない「偶然」や「運命」に関わるお話をしたいと思います。

●スポンサーリンク


思考が実現する「引き寄せの法則」というのをご存知ですか?

いきなり科学的な話からオカルト的なお話へ切り替わりますが、みなさん「引き寄せの法則」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。

引き寄せの法則とは積極思考(ポジティブ・シンキング)の考えで、「なんでも前向きに物事を考えればそれは実現し、人生はうまくいく」という考え方です。

物事の良い面を見ようと努めてポジティブな姿勢を保ち、「思考そのもの」を変えることで現実を変えることを目指す思考法で、ポジティブな思考はポジティブな現実を、ネガティブな思考はネガティブな現実をもたらすと考えられています。

引き寄せの法則や同様の考えは19世紀半ばにアメリカで起こったキリスト教の異端的潮流ニューソートに始まると言われており、考えそのものが比較的新しいものす。

「引き寄せの法則」では思考や思想が「健康・経済状態」に影響すると考えられ、平たく言えば「思いは現実になる」という考え方で、精神世界やスピリチュアル、自己啓発セミナーにも取り入れられた考えで、現代の成功哲学やビジネス本、自己啓発本、スポーツやビジネス等のかなりの広範囲に定着しています。

スポンサーリンク

しかしながら「引き寄せの法則」には科学的な裏付けがない

f:id:soul-vibration:20180404205734j:plain

さて、あなたはこの「引き寄せの法則」を信じますか?

いや、だって科学的な検証結果があるわけではないし流石にオカルト的なお話でしょ。偶然だよ偶然。

まあ、多くの人がそのように考えているかと思います。

しかしこの考え方も現在の科学技術では実証できていないだけ、もしかした真実として「引き寄せの法則」は存在しており、100年後には引き寄せの法則は科学的に実証されて常識の考えとして受け入れられるのかもしれません。

そう、天動説を信じていた人類が観測の結果、地動説を信じるようになったのと同じように。

けど、望遠鏡が地動説を裏付けたように「望むもの引き寄せる」なんてどうやって実証するの?偶然や運といったものを機械で観測できるの?さすがに無理でしょう。

まあ、たしかに現在は「引き寄せの法則」を実証するのは難しく、実証方法すらわかっておらず、「引き寄せの法則」は科学的には実証できていないというのは事実です。

しかしながら、世の多くの方が「引き寄せの法則」やそれに類似する考えを持ち、生活を豊かにして成功しているということもまた事実です。

観測すると物事の結果が変わる「量子力学」の世界をご存知でしょうか?

f:id:soul-vibration:20180404205919j:plain

しかし、世の中は不思議なことで満ちており、常識では考えられないことが起きて、それが科学的に観測された興味深い実験があります。

みなさん、「二重スリット実験」というものをご存知でしょうか?

「二重スリット実験」は量子力学の世界のお話で、非常に小さなミクロの世界で起きている現象なのですが、大きさは違えど我々が住む世界の出来事です。

ここでは実験の詳細については説明いたしませんが、「二重スリット実験」の結果、次のようなことが科学的に裏付けられました。

ものすごく小さな世界(量子の世界)では、あらゆる「事実」が同時に起きており、状態を確認しようとすると、あらゆることが同時には起きなくなり「事実」が確定します。

もう少しわかりやすく言うと、小さなミクロの世界では、テーブルからガラスのコップが落ちたとしても、床に落ちて割れたかどうかは確認するまで「A:コップが割れた世界」と「B:コップが割れなかった世界」が同時に存在し、席を立ちテーブルの下を確認した瞬間にコップが「割れた/割れなかった」世界が確定するという不思議な現象が起きており、それが科学的な観測で実証確認されています。

  1. テーブルからガラスのコップが落ちた。
  2. この時は「A:コップが割れた世界」と「B:コップが割れなかった世界」が同時に存在している。
  3. 席を立ち、テーブルの下の落ちたコップを見た瞬間に「A:コップが割れた世界」と「B:コップが割れなかった世界」が決まる。
  4. 席を立って確認しないのならば「事実」が確定していない。

以下の動画が「二重スリット実験」の内容を非常にわかりやすく説明しており、量子力学の世界の奇妙な現象を知ることが出来ます。

(5分ほどの動画です、めちゃ面白いのでぜひ見てください!!)

つまり、観測するという行為そのもので「Aが起きた世界」「Bが起きた世界」が決まるというもので、事実は必ずしも1つではなく、あらゆる事象が同時に存在して「観測した結果」1つの事実が確定するのです。

この理解不能な現象は世の中を構成する小さなミクロの世界では事実として起きる現象で、そしてそれは科学的に実証されているのです。

そして、この量子の不思議な現象を利用して現在「量子コンピュータ」等の開発が進めれています。

「量子コンピュータとは」

量子コンピュータ は、量子力学的な重ね合わせを用いて並列性を実現するとされるコンピュータ。従来のコンピュータの論理ゲートに代えて、「量子ゲート」を用いて量子計算を行う原理のものについて研究がさかんであるが、他の方式についても研究・開発は行われている。

いわゆる電子式など従来の一般的なコンピュータ(以下「古典コンピュータ」)の素子は、情報について、「0か1」などなんらかの2値をあらわすいずれかの状態しか持ち得ない「ビット」で扱う。

量子コンピュータは「量子ビット」 (qubit; quantum bit、キュービット) により、重ね合わせ状態によって情報を扱う。

引用元:Wikipedia

スポンサーリンク

観測すると物事の結果が変わるというは「未来を選択できる」とも言える

f:id:soul-vibration:20180404210208j:plain

この観測すると物事の結果が変わるというのを少し飛躍して捉えると、「A:良い結果」と「B:悪い結果」が同時に存在し、観測した結果どちらかに決まるということになります。

そして、観測する際に「望むもの」を強く意識することで観測結果を思い通りに引き寄せることが出来るとしたら……

もしかしたら「なんでも前向きに物事を考えればそれは実現し、人生はうまくいく」という考えである「引き寄せの法則」はそういったものではないのでしょうか?

正直この考えは私の想像でしかなく、科学的に実証されたお話ではありませんが、「引き寄せの法則」が多くの方に信じられるところを見ると、私は次のように考えています。

人生において選択肢は無限にあって同時に存在しており、どれを選択するかは本人(観測者)次第であり、その選択の際に「望む意思」というものが反映される仕組みなのではないか。

念を押しておきますが、この考えはあくまで私の個人的な想像ですので、科学的な裏付けはありません。

しかし、量子力学の世界では常識では考えられない現象が起きて「事実には選択肢がある」ことまでは現在事実としてわかっているのです。

スポンサーリンク

最後に

f:id:soul-vibration:20180404210328j:plain

「引き寄せの法則」という科学的な裏付けがないにも関わらず、「思いは現実になる」という考え方は多くの方に信じられています。

そして科学技術の進歩で小さなミクロの世界では「事実は同時に複数存在しており、観測した瞬間に決まる」ということもわかっています。

量子の不可思議な現象は小さなミクロの世界でしか現在のところ観測されていませんが、その事象を利用した「量子コンピュータ」などが作られるようになり、ミクロの世界の現象は現実世界にも影響するようになりました。

さらにこの研究が進むことで「人は望むものを選択できる。思いは現実になる」という考えである「引き寄せの法則」は、近い将来「天動説」が信じられていた世の中が「地動説」を信じる世の中に変わったように、事実として受け入れられて当たり前のように思われる時代が来るのではないでしょうか。

少し飛躍した考えで反論意見などあるとは思いますが、私はこうした「偶然」や「運命」というものがやがて「科学」で説明がつくような時代が来ると考えております。

以上少し夢のあるお話でした。

スポンサーリンク