アドラー心理学

【アドラー心理学】あなたの不幸はあなたが選んでいるというお話

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こんにちはユレオです。

突然ですが質問です。みなさんは今の人生や生活に満足されていますか?

満足されている方は特に現状を変える必要は無いので、何事も無く日々生活を送られていると思います。

では満足されていない方はどうでしょうか?新しい事に挑戦したり人生や生活を変える為に新たな一歩を踏み出すための何かをしていますか?

いやー 忙しくそれどころじゃないし、人生や生活に不満があるけど何もしてないなー

そんな返答が返ってきそうですが、満足されていない方も多くが満足している方と同様に”何もしていない”のではないのでしょうか。

人は「変わりたい」と思う一方で「変わりたくない」と思い、「変わりたくない」という心理はかなり強く働き、時には「変わらない為の強い決意」ともいえる判断を行います。

今日は現状に不満を抱えて「変わりたい」と考えているのに出来ずにいる「あなたの不幸はあなたが選んでいる」ことについてお話したいと思います。

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人はなぜ変わりたいのに変われないのか

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多くの人は自分の人生を完璧なものと考えておらず、何らかの欠点があることを理解し、それらを改善したいと考えています。

本来その改善したい内容に心の赴くままに改善すればいいのですが、不思議な事に人は理由をつけて改善することに躊躇します。

なぜこのような矛盾したことが起きるのでしょうか?

人は変わりたいのに変われない理由は非常にシンプルで、実は”変わりたくないと自ら決意している”からです。

えっ?言っている意味が分からない。変わりたいと思っているのに何で変わりたくないって決意してるの?

矛盾したような内容ですが、多くの方が現状から変わりたいと思うのと同時に「変わりたくない」と強い意志で現状を維持しようとしているのです。

なぜ人はこうした矛盾を持つのでしょうか。

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変化することで今と違う自分になる不安と恐怖

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人が変わりたいと思う内容は様々ありますが、共通して言えるのは「今まで経験したことがない事を経験したり、今までにない環境になる」ということが言えます。

「新たな経験をする」というのは一見良いことのように思うかもしれませんが、心理の奥底では「未知の経験」というものを恐れて不安を抱きます。

変化や新しい経験をすることで「今とは違う自分になってしまうのではないか」「どういった事が起こるか予測できなくて怖い」という心理が働き、人は無意識のうちに変化することを避けようとします。

これは人の深層心理で起きている為、表面上には出てこないことが多く、人は無意識に変わろうとする事を何らかの理由をつけて取りやめてしまいます。

これは分かりやすく言うと「何が起きるかわからない未知の経験をするのは怖いから、変わらないでおこう」と決意しているのです。

変わらない決意を揺るがし、変わることは本当に難しくて勇気がいる

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変わろうと考えているのに「変わらない・変われない」のは、本人が気が付いていない形で「変わらない事」に決意して、そのために様々な理由をつけて自分を納得させようとします。

例えば以下のような考えです。

  • 転職して年収を上げたいけど、このご時世どこもブラック企業ばかりだし・・・
  • 仕事の問題を解決したいが、問題を上司に伝えると煙たがられるかも・・・
  • 漫画家になる夢があるけど、生活が安定しなさそうだからあきらめるか・・・

このように様々な言い訳を自分に対して行い、「絶対に変わらないぞ!」という強い決意で変わろうとする事を全力で阻止します。

こうした「変わらない事への決意」に気が付かずに、変われない事や変わらない事を周囲のせいにしたり、不可抗力としてあきらめたりして、自分が傷つかずに納得させるために、深層心理が必死に抵抗します。

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現状起きている不満はあなたが選んでいる

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ここまでお話してお分かりだと思いますが、現状に不満を持つ方はその不満を持つことを選択しており、さらには「不満を持つことが得」だと考えています。

えっ!もはや意味がわからん!!なんで不満を持つことが「得」なんだよ!?

「得」という言葉が正しいかというと難しいところですが、深層心理が「不満を持ち続ける方が得だ」と考えているので、そうした選択をしているにすぎません。

この場合でいう「得」というのは人により様々ですが、多くの場合は未知の経験をすることで「今とは違う自分になってしまうのではないか」「どういった事が起こるか予測できなくて怖い」という気持ちがあります。

こうした変化することを恐れることから、不満を持ち続けて変わらないでいることで「変わらぬ安心」という恩恵を得て「得している」と感じているわけです。

変化をイメージすることで変わる事の勇気を得る

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変わりたいと考えているのに変われずに苦しんでいる人は、「変わらないでおこう」決意していることに気付く事から始めてみてはどうでしょうか。

こうした気づきがきっかけで、どのように変わりたいのか、変わるとどうなるのかという言うことを具体的にイメージしておくことが出来れば、「今とは違う自分になってしまうのではないか」「どういった事が起こるか予測できなくて怖い」という不安が和らぎます。

変わることへのイメージを行うことで不安や恐怖が無くなり、「変わらないでいる決意」を揺るがすことができます。

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まとめ

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ここまで現状に不満を抱えて「変わりたい」と考えているのに出来ずにいる「あなたの不幸はあなたが選んでいる」ことについてお話してきました。

変わろうと考えているのに変われないでいる方は以下のように考える事をお勧めします。

まとめ
  1. 不満を抱えているのは「変わらない決意」をしている自身の問題だと気づく。
  2. 自身の問題だと気が付いたら、変わることに対して何が理由で変わらない決意を しているかを考える。(多くの場合は「変化による未知の経験に対する不安や恐怖」)
  3. 変化を阻害しているものに気が付いたら、その問題が無くなったらどう思うのか、どう感じるのかを具体的にイメージして変化への不安や恐怖を取り除く。

まず変化に対して抵抗しているのは自分自身であることに気が付く事が大切で、それが出来れば後は勇気をだして踏み込むことで解決の為の一歩が踏み出せます。

これらの考えはアドラーの提唱するアドラー心理学に関連する書籍に詳しく書かれています。

【アルフレッド・アドラー】
アルフレッド・アドラー(Alfred Adler)、1870年2月7日 – 1937年5月28日)は、オーストリア出身の精神科医、心理学者、社会理論家。ジークムント・フロイトおよびカール・グスタフ・ユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した1人。
初期の頃のフロイトとの関わりについて誤解があるが、アドラーはフロイトの共同研究者であり、1911年にはフロイトのグループとは完全に決別し、個人心理学(アドラー心理学)を創始した。

引用元:アルフレッド・アドラー – Wikipedia

アドラー心理学では人間はいかに生きるべきかに触れており、どうやったら今抱えている悩みを解決できるかを考える実践の心理学です。

また、どうすれば幸福になれるかということにも踏み込んでいます。

アドラー心理学は人生を歩むうえで手引書となるので、ぜひお読みすることをお勧めいたします。

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