心理・ライフハック

「ジャネーの法則」とは?歳を取ると時間が早く感じる理由を解説

こんにちはユレオです。

今年も残すところあと4ヶ月ちょっととなりました。

ついこのあいだ正月を満喫したはずなのに、気が付けばもうすぐ秋というとんでもないスピード感です。

・・・・と、ここまで私の認識する「1年間」を語ったのですが、皆様はどのように感じますか?今年は去年に比べて早く感じますか、それとも遅く感じますか?

「時間が経つのが速く感じる」というのは「以前に比べて時間が速く経っている」という本人の比較によって生まれます。

そして、多くの人が歳を重ねるごとに「時間が経つのが早く感じる」傾向にあります。

本日はこうした歳を取ると時間が経つのが速く感じるのは何故かというお話をしたいと思います。

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時間存在とは?そもそも時間とは何だろうか?

そもそも時間とは何なんでしょうか?

通りすがりの猫
通りすがりの猫
いきなり哲学的だね。長くなりそう。
ユレオ
ユレオ
まあ、少し回り道だけど「時間」についてお話しするね。

時間とは私たちの空間を支配するもので、多くの人が自然現象として捉えられています。

時間は出来事や変化を認識するための基礎的な概念で、過去から現在、そして未来へと時間は絶えず流れていきます。

時間は一定の速さで経過すると思われがちですが、時間の経過や感覚は一定ではなく、経過する早さや感覚は以下のような事象で変化します。

①:時間は非常に高速に加速運動を行うことや、重力の影響を受ける環境下では早さが変化する。

②:時間は時間の経過を観測する人の心理的な変化があった場合に早さが変化する。

さてこの「①」については物理学者で有名なアルベルト・アインシュタイン(1879年~1955年)の一般相対性理論で説明されています。

少し難しい話になるのでこの場では割愛しますが、簡単に説明すると「加速運動を行うものは、止まっているものや等速側線運動をしているものよりも時間の進み方が遅くなる」また「重力の影響を受けるものは重力の影響のないものよりも時間の進み方が遅くなる」といった内容です。

今回「①」の内容については、日常生活において影響しないお話なので、無視します。

では、「②」についてはどうでしょうか?これは心理的なもので「個人」によって時間の経過するスピードが異なります。

このことにより、私のとっての1日の長さとあなたにとっての1日の長さは違うのです。

通りすがりの猫
通りすがりの猫
えっ、そんなはずはないよ。1日は24時間で1440分だよ。
ユレオ
ユレオ
うん、確かにその通りだよ。でも個人によって長さは違うんだ。

確かに1日を計測する機械である時計を使えば1日の長さは一定であり、差はありません。

私の腕時計で計測する1日とあなたの腕時計で計測する1日は同じで、昨日と今日も1日の長さは同じで不変です。

しかし人間の心理というものは不思議で、そうした「不変である時間」でさえも変化させてしまうのです

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若いころは時間がゆっくり流れていた!歳を重ねるごとに時間が速く感じる理由

子供の頃は1日や1週間がものすごく長かった覚えはないでしょうか?

月曜日に学校に行って次の土日がものすごく待ち遠しく感じたり、クリスマスが終わった後に「早く正月にならないかなー」と思ったりと、数日が過ぎるのが長く感じたことはありませんか?

多くの方が今現在よりも若い頃の方が時間が経つのがゆっくりだったと感じているかと思います。

こういった年齢により「時間の経過が変化する」のはなぜでしょうか?

実はこの現象についてフランスの哲学者・ポール・ジャネ(1823年~1899年)が発案した「ジャネーの法則」というものがあります。

ジャネーの法則(ジャネーのほうそく)は、19世紀のフランスの哲学者・ポール・ジャネが発案し、甥の心理学者・ピエール・ジャネの著書において紹介された法則。主観的に記憶される年月の長さは年少者にはより長く、年長者にはより短く評価されるという現象を心理学的に説明した。

簡単に言えば生涯のある時期における時間の心理的長さは年齢の逆数に比例する(年齢に反比例する)。

例えば、50歳の人間にとって1年の長さは人生の50分の1ほどであるが、5歳の人間にとっては5分の1に相当する。よって、50歳の人間にとっての10年間は5歳の人間にとっての1年間に当たり、5歳の人間の1日が50歳の人間の10日に当たることになる。

引用元:ジャネーの法則 – Wikipedia

上記の説明の最後にある50歳の人間と5歳の人間とっての1年の長さの説明は非常に分かりやすいと思います。

これは逆に言えば5歳の人間の1年間が365日とすると、50歳の人間の1年は体感的には1/10となり、5歳の子供の1か月の時間の流れは、50歳の人にとっては1年とだいだい同じです。

年齢を重ねるに従い1年の長さの比率が小さくなっていくことで、時間がより早く感じるようになるのです。

こうした時間の感じ方の差は脳が記憶した過去の情報を後で振り返った時にどれぐらいの長さに感じるか、という側面からの感覚の違いとして生じます。

このジャネーの法則に従うと、80歳まで生きる人は体感的には20歳で人生の半分を終える事になります。

20歳になった時、体感的には人生の半分を終えたとも言えるわけです。

思考や行動を変えることで体感時間をが引き延ばすことが出来る

ここまでお話したように「時間が経つのが早く感じる」というものは心理的な要因であり、ジャネーの法則であるように歳を重ねると多くの人が時間を早く感じるわけです。

時間の経過を早く感じるかどうかは個人の差があり、私の感じる1日とあなたの感じる1日は違います。

また、何もせず1日をボーっと過ごすのも1日で、忙しく充実した1日を過ごすのも同じ1日です。

一日の密度を濃くしたり薄くしたりということは個人でコントロールできます。

日々多くの事を経験して充実した日常を送るということは密度が高い時間を過ごすことになり、人生における時間の経過を引き延ばす事になります。

この考え方は簡単に言うと1日1回の楽しいことを経験していた人が、1日に3回楽しい経験をすることが出来れば、本来は3日かけないと経験出来なかったことが、1日で経験出来るようになり、日常が普段の3倍の長さになるという考え方です。

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まとめ

ここまで時間が経つのが早く感じるのは何故かというお話をしてきました。

歳を重ねていくことで時間の経過が早く感じるようになるのは人としての心理的な変化により仕方がないことですが、同じ時間を使うにしても充実した時間を過ごす事で時間単位の密度を高める事が出来て、結果的に時間の経過を引き延ばす事が出来ます。

そのために「今この瞬間」に意識を集中して刹那的に生きることは、充足した人生送る上で必要不可欠です。

年齢を重ねることで時間の経過が早く感じるようになった方は「今この瞬間」を全身で感じて、日々を充足するように送ることを意識してみてはいかがでしょうか?

何もしていないと時間はあっという間に過ぎ去るものです。

ジャネーの法則に基づくと歳を重ねるごとに時間は加速していき、あなたの来年は今年よりも早くなるはずです。

私は時間を無駄にせず人生を充実させ為に、毎日を刹那的にしっかりと生きて、充実感や満足感をしっかりと実感できる、そんな生活を毎年送ることが出来るように「今この瞬間」に意識して生活したいと思います。

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