心理・ライフハック

【幸せを長続きさせる方法】人は環境に慣れて、やがて忘れるというお話。

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こんにちはユレオです。

みなさんは何かの出来事に対してストレスや苦痛を感じたり、幸せや楽しさを感じたりすることがあると思います。

そういった「ストレスや苦痛」や「幸せや楽しさ」はその後どうなりますか?

いずれそういった状況に慣れてしまい何と思わなくなったり、終いには忘れてしまったりするのではないでしょうか?

そして、慣れたり忘れたりするにしても多くの人が「幸せや楽しさ」よりも「ストレスや不幸」の方が長く心に残り続けるのではないでしょうか?

今日はそういった人間の「慣れる」ことと「忘れる」ことについてお話したいと思います。

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人は環境に慣れてしまう

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人は与えられた環境に無意識のうちに慣れようとします。

これは人としての本能であり、自然と今自身が置かれている環境に適応しようとします。

例えば転職して通勤時間が5分だった職場から通勤時間が1時間かかる職場に変わったとします。

転職して間もない頃は通勤時間が1時間に延びたことでストレスや苦痛を感じますが、
人は不思議とこういったものに慣れて、やがて苦痛ではなくなります。

人間は「環境の生き物」でどんな環境で生活するのか、どんな人とかかわるかで行動に影響を受けてその結果、心理にも影響を与えます。

通勤の苦痛といった精神的に良くないことに「慣れる」ことでストレスが軽減されたり、ストレスが無くなることは人間に備わった素晴らしい機能です。

ですが、この「人は環境に慣れる」というものは良い事ばかりではありません。

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幸せな環境についても人は慣れてしまう

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ストレスや苦痛を感じる環境に慣れてやがて苦痛を感じなくなるのと同じで、「幸せ」についても人は慣れてやがて「幸せ」を感じなくなります。

「幸せに慣れてしまう」というのは、文字通り「幸せと感じていたことに対して幸せだとは思わなくなる」ということです。

例えば今はあなたは転職を考えているとしましょう。

あなたは勤めている職場の人間関係や待遇や職場環境に不満を持っていて転職活動をした結果、希望していた会社の内定を取ることが出来ました。

この時はあなたは希望通りの会社に転職が決まったことで嬉しく思うはずです。

そして新しい職場での仕事を始めて、緊張感を感じつつも毎日に張りのある仕事は楽しくて幸せを感じるはずです。

しかしこの「幸せや楽しさ」もしばらくすると慣れてしまします。

「ストレスや苦痛」といった経験が次第に慣れて感じなくなるとの同じで、「幸せや楽しさ」といった経験も慣れる事で次第に感じなくなるのです。

人は忘れる生き物である

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人は一度覚えたことや経験したことを記憶として留めますが、時間と共に記憶はぼやけていくもので、内容次第では忘れてしまうことすらあります。

この「忘れる」というのは人の持つ優れた防衛本能のひとつで、悲しい事、つらい事等の不幸な出来事をいつまでも心に残り続けてるのを防ぎ、精神的に不安定な状態になったとしても時間と共にそういった悲しい出来事を忘れて立ち直ることが出来ます。

悲しい事、つらい事の不幸な出来事は「忘れる」事で立ち直るわけですが、この「忘れる」というのはなにも悲しい事、つらい事の不幸な出来事だけではありません。

ここまでお話すれば想像つくかと思いますが、「幸せや楽しさ」といった事も忘れてしまうのです。

先ほどの例え話の続きになりますが、あなたは希望する職場へ内定して転職が決まった時は幸せを感じて、新しい職場での仕事を覚える楽しみなどがあったはずなのに、新しい職場や仕事に慣れてくると、多くの方がそういった「幸せや楽しさ」を忘れています。

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幸せや楽しさを忘れるのはなぜか

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多くの方が「悲しい事、つらい事の不幸な出来事」は忘れたいが「幸せや楽しさ」は忘れたくない思うのではないでしょうか。

しかし「幸せや楽しさ」についてもいつまでの覚えておくというのは人として良い事ではないのです。

「幸せや楽しさ」を感じるというのは「満足」を得ている状態です。

「満足感を常に得ている」というのは、「幸せを継続的に感じ続ける」事かもしれませんが、次への成長へのきっかけを失ってしまいます。

満足感を感じ続けるというのは人間として成長の機会を奪う事になるので、「忘れる」という人の防衛本能が「悲しい事、つらい事の不幸な出来事」だけではなく「幸せや楽しい」事も忘れようとさせているわけです。

人類がこれまで進化してきた過程で”今よりも少しでも安全に生きる”ことを常に求めた結果、さらなる安全や成長をを促すために「満足感」を忘れる必要性が生じて脳がこのような仕組みに進化したのではないでしょうか。

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「ストレスや不幸」の方が記憶に残るのはなぜか

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こういった「ストレスや苦痛」や「幸せや楽しさ」に”慣れる”ことや”忘れる”ことについて人の本能であるため避けることは出来ません。

「ストレスや苦痛」に慣れてしだいに忘れていくように、「幸せや楽しさ」についても慣れて次第に忘れていきます。

ただ、少しだけ違うのは多くの人が「ストレスや不幸」については思い返す事が多いということです。

「ストレスや不幸」は積極的に思いだすのに対して、「幸せや楽しさ」というのは思い出す機会が少なかったり、”現在感じている不幸”と相対的に比較する為に思い出したりするぐらいです。

そのため多くの人が「幸せや楽しさ」よりも「ストレスや不幸」が記憶に長く残ります。

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最後に

人はどんな出来事に対してもいずれ慣れて忘れるのに、「ストレスや不幸」な出来事は積極的に記憶を掘り起し思い出そうとして「ストレスや不幸」を再確認します。

この「慣れる」と「忘れる」というものを人間の特性と理解して、「ストレスや不幸」については意識的に思い出したりすることを控えて、逆に「幸せや楽しさ」については機会があれば思い出すようにする事で、「ストレスや不幸」の出来事を早く忘れて「幸せや楽しさ」を記憶に残し幸福感を持続するように心理を誘導することが出来ます。

「ストレスや不幸」な出来事をいつまでも引きずるような方は是非一度人の「慣れる」「忘れる」の特性を理解して、できるだけ「幸せや楽しさ」を思い出すように心がけてみてください。

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