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思い込みや先入観の問題|先入観は人生を変える毒にも薬にもなる【人の思い込みの弊害】

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こんにちはユレオです。

皆さんは人生を送る上で何か目標を立てたり、実現したいことを明確に想像することがあるかと思います。

「私は○○を手にしたい!○○の勉強して仕事に活かしたい!」

そうした目標というものは容易にかなうようなものもあれば、実現するのが難しいものなど様々あるかと思いますが、目標が生まれた時の考えた方には大きく分けて二通りあります。

1つ目は「目標に向けて全力で取り組んで実現する」と目標の実現に向けた具体的な取り組みを行うことです。

2つ目は「この目標を達成するのは無理だ。諦めよう」と目標に向けて動き出す前に諦めるということです。

もちろん目標の内容次第なので、どちらの行動を取るかは場合により異なりますが、多くの方が「諦める」という選択しており、目標を立てる以前に、無理と決め付けて何も行動しないということも珍しくありません。

本日は思い込みや先入観よる弊害と、目標を見つけた時に取るべき選択と考え方についてお話したいと思います。

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何か新しいことに挑戦しようとすることを邪魔をする心理の正体

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人は未経験の事を始める時、上手くできるかどうか不安を感じるものです。

そういった不安を感じることは特におかしなものではなく、人として当たり前の反応です。

未経験の事を始めることが「なぜ不安なのか?」をまず考えると、理由は「未経験でどのような結果が出るか分からない」ことが原因になります。

それであれば、経験者に聞くなりネットで調べる等の方法でおおよそは解決できます。

しかし不安を感じたまま何もせず、その不安から逃れるために「これは私には出来ない」と思い込むようになると、途端に出来ないという気持ちに傾き、不安から逃れるために「未経験のままにする」という行動選択をします。

こうした心理が「何か新しいことに挑戦しようとすることを邪魔する」正体で、人は安定性を求める傾向があり、今と変わらない普遍性を求めます。

そして新しいことをしたり、覚えたりすることを億劫と感じて”安定した今”を守ろうとするわけです。

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人は思い込み次第で新たなことを挑戦することを避けるようになる

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人は未経験の事を始めるようとする時は、いつも以上にエネルギーを使い、知らなかった物事を覚えて経験することに四苦八苦することがあるかと思います。

そして苦労して覚えたことは経験として蓄積され、一度覚えてしまえばただの日常的な行動に成り下がります。

「新しく未経験の事を覚えようとする意志」があれば、こういう形で自身を成長させることが出来ますが、「新しく未経験の事は辛いもの」と捉えた場合はどうなのでしょうか?

「新しく未経験の事は辛いもの」と捉えた方は新しい未経験の出来事を避ける対象として捉えるため、人生での成長を促す機会を自ら避けるということを繰り返す人生を歩むことになります。

世の中の物事の大半は「やれば大したことが無い」ものばかり

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世の中には様々な経験を積む機会があり、そして学ぶべき多くのことが存在します。

教養や学問もそうした学ぶべきものの一つで、多くの人々は幼少の頃より義務教育という形で勉強し、「新しく未経験の事を学ぶ場」を提供してもらっているわけです。

そして社会人となり会社で仕事をするようになっても、こうした新しく未経験の事を学ぶことは続き、様々な経験を積むことで人生が豊かになります。

当然、中には個人の能力を超えるような難しい経験を積む機会もあるでしょう。

例えばプログラミングや中国語をゼロから学ぶといったようなことがあったとします。

もしあなたがプログラミングや中国語を1年でマスターせよとの使命を会社から与えられたらどう思いますか?

無理無理!そんなの出来るわけないやん。

このように即答する方もおられるでしょう。

ですが、こうした「出来ない」と思う根拠はどこにありますか?未経験でやったこともないのに、なぜ出来ないことが分かるのでしょうか?

人は未経験の事は出来るや出来ないが判断付かないはずにも関わらず出来ないと思うのは、今と変わらない普遍性を求めようとする心理が働き「やらない」という選択を取っているだけの事なのです。

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思い込みによる弊害。無理と思えば本当に無理になってしまう。

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人は自分自身の思い込みにより、自身の行動の結果にバイアスがかかることがあります。

これは分かりやすく言えば「出来ると思えば出来る結果となるが、出来ないと思えば出来ない結果になる」ということです。

自分では出来ないと思い込む事で出来ることも出来なくなり、本来は不可能だったことが出来ると思い行動した結果、実現してしまうということがあります。

こうした思い込みや先入観により行動の結果にバイアスがかかる事があるという興味深いお話したいと思います。

人類は100メートル競走で「10秒台の壁」を切る事が出来ないという思い込み

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陸上競技の花形である100メートル競走に「10秒の壁」という言葉があるのをご存知でしょうか?

「10秒の壁」は陸上競技男子100メートル競走において達成困難と考えられていた9秒台に対する記録の壁で、10秒の壁を越えた記録は偉大な短距離選手の証明とされています。

この「10秒の壁」ですが1990年まで10人もいなかった9秒台の選手が、90年代以降は約10倍の100人近くに増えています。

どうしていきなり10倍近く「10秒の壁」を超える選手が現れたのでしょうか?

たった10数年で人類は進化するということは起こりえません。

アスリートの為の道具や器具、トレーニング環境の向上というものはあるでしょうが、人は「10秒の壁を超えるのは不可能」という思い込みと先入観がなくなり、「10秒の壁を超えることは出来る」と考え、「出来るはずがない」という内的制止が消えてたことが大きいのではないでしょうか。

ブアメードの水滴実験。人は思い込みで死ぬことができるというお話

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「ノーシーボ効果」という言葉をご存知でしょうか?

「ノーシーボ効果」とはよく耳にする「プラシーボ効果」とは逆のことで、一方的な思い込みにより無害であるはずのものが害を与える結果が出ることを言います。

これは有名な都市伝説のお話で、事実かどうかは正確な出典がないお話ですが、1883年オランダの医師団による心理実験で「ブアメードの水滴実験」というものがあります。

ブアメード死刑囚に対して「医学の発展」を名目に行った実験で、人はどれだけ血液を流したら死に至るのかを計るものでした。

医師団はブアメード死刑囚に実験の内容を伝え、目隠しをしてベッドにしばりつけて、「人間は1/3の血液を失ったら死ぬ」という話をした後、ブアメード死刑囚の足の親指にメスを入れて、容器に血液をポタポタと落としはじめました。

しかし、実はメスは軽く当てただけで実際には血は流れておらず、容器には用意しておいた水滴をたらして音を演出し、血が絶え間なく垂れているとブアメード死刑囚に勘違いさせたわけです。

そして医師団は「まもなく血液が1/3に達する」と話したところブアメード死刑囚は静かに息を引きとったというお話です。

このお話は今となっては事実かどうかわからない内容ですが、ただのビタミン剤を飲んだだけで病気が治ったと思い込み、実際元気になる「プラシーボ効果」と同様に、思い込みが人体に影響を与える話として今も語られるお話です。

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どうせ思い込むならプラスに働くように思い込めば良い

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先ほど人は未経験の事は出来るや出来ないが判断付かないはずにも関わらず、出来ないと思うのは、今と変わらない普遍性を求めようとする心理が働き「やらない」という選択を取っているだけとお話しました。

しかし「出来ない」と思い込むのも「出来る」と思い込むのも未経験であるのならば同じことで、結果は誰にも分かりません。

だったらプラシーボ効果であるプラスに働く「出来る」と思い込む方が何かと得することは間違いありません。

出来ないと判断するのはやってみてから結果をみれば良いだけの話で、新たに挑戦することの多くは、すでに誰かが出来ていることなわけですから、「出来る」と思い込むには十分な動機になります。

出来ると思えば行動によるバイアスがかかり、より出来るようになる可能性が高まります。

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最後に

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ここまで思い込みや先入観よる弊害と、目標を見つけた時に取るべき選択と考え方についてお話ししてきました。

思い込みや先入観というものは怖いもので、自分自身も騙してしまい正常な行動が取れなくしてしまいます。

しかし、この思い込みや先入観を良い方向に利用することで、達成が難しいであろう内容を実現するといった時に手助けにもなってくれます。

思い込みや先入観というものは軽視してはならないもので、自分が「どんな思い込みや先入観を持っているか」ということに気が付くことが重要です。

思い込みや先入観に惑わされ正常な判断や行動が取れないといったことが無いように、自分が持つ思い込みや先入観にどのようなものがあるのかを見直してみてはいかがでしょうか。

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